現代中国を理解するための6つのキーワード

講座概要

 現代中国理解セミナーの第二弾として,中国の制度・思想・社会の諸相を知るための6つのキーワードを選んで,現在の中国の状況,行く末を考えるための手がかりとします。講師は3人でそれぞれ2回ずつ担当します。

講座詳細

【講師】
村田雄二郎(東京大学教授)
阿古智子(東京大学准教授)
中村元哉(津田塾大学教授)
【期間】
2016年2月1日〜3月7日 毎週月曜日 18:00〜19:30
【回数】
全6回
【受講料】
計17,400円(税込)
【対象】
現代の中国についてご興味のある方
【教材】
講座当日に配布します
【講座コード】
60201
【内容】

第1回 2月1日(月)・三菱商事ビル
村田雄二郎(東京大学教授)
日本と中国では国家に対する考え方に大きな違いがあるにもかかわらず,自流の国家イメージで相手を見ている点に,日中摩擦の原因があるのではないかと考えられます。近代日本の中国観察者の多くが遺した「国家形成能力欠如」論を手がかりに,粗放と集権の間で揺れ動く現代中国の成り立ちを考察します。

第2回 2月8日(月)・三菱商事ビル
村田雄二郎
ナショナリズム(愛国主義)は現代中国を読み解く重要なキーワードの一つです。「中華民族の復興」はどこに向かうのでしょうか? 中国20世紀史の中で「中華民族」意識がいかに形成され,変容したのかを,「国恥」の記憶という視座から分析します。

第3回 2月15日(月)・三菱商事ビル
阿古智子(東京大学准教授)
中国社会において「民主」はどのように受け止められているのでしょうか。政治参加の機会は制限されていますが,インターネットの発達により,言論空間は広がりつつあります。他方,弁護士,活動家,ジャーナリスト,研究者など,社会のエリートが変革に向けて中心的な役割を果たせず,市民レベルでも社会運動が広がらない側面があります。中国の民主化の行方を多方面から考えます。

第4回 2月22日(月)・三菱商事ビル
阿古智子
社会主義の看板を掲げながらも市場経済を導入するという中国独自の競争原理は,国有セクターを優先する構造を定着させつつあります。さらに,不平等な戸籍・社会保障制度や都市部を重視する経済開発の推進によって,社会階層間の格差は驚異的な水準にまで拡大しました。政府が政策目標として提示する「和諧」(調和のとれた社会)の理想と現実を考察します。

第5回 2月29日(月)・三菱商事ビル
中村元哉(津田塾大学教授)
憲政は,近年の中国において敏感なタームの一つとなっています。その理由は,おそらく多くの日本人にも容易に想像できるでしょう。しかし,中国の憲政が約100年の歴史をもち,意外にも近代日本から影響が多く含まれていることは,どれほど知られていますでしょうか。憲政という視座から中国政治の行方を読み直します。

第6回 3月7日(月)・三菱商事ビル
中村元哉
現代中国は,法治の必要性を繰り返し主張しています。しかし,中国語の法治とは,そもそもどのように成立したのでしょうか。また。法治とは何を意味するのでしょうか。それは,法の支配(rule of law)とどこがどう違うのでしょうか。現代中国政治を,人治(仁政)に対する法治という切り口から,考え直してみます。
※東洋文庫での開催ではありませんのでご注意下さい。

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