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 藤田 豊八 ふじたとよはち(1869-1929)
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経歴
東洋史学者。徳島県美馬郡郡里村出身。1895年に帝国大学文学科を卒業、1897~1912年にかけて中国に遊学し、この間に羅振玉氏、その女婿の王國維氏と親交を重ね、東文学社(上海)、師範学堂(蘇州)、農林大学(北京)の教授、広東総督の教育顧問を務めた。氏の蔵書は中国遊学でその幅を広げた。 1926年東京帝国大学教授。28年台北帝国大学教授。東西交通史・南海史の研究に努める。著書『東西交渉史の研究』『剣峰遺草』等。号は剣峰。

資料収集・寄贈
1916年、嘉業堂主人の劉承幹氏の手に帰した徐松原輯の『宋会要輯稿』の食貨門・市船の部分を羅振玉氏の斡旋によって借抄し、のちにこの抄本は1930年ごろ東洋文庫に帰した。この手抄本は「永楽大典」巻17552<貨字韻>よりの抄写である点で、通行の北平図書館影印本と異なるほか、標題に「食貨三八」と門類を明記して、通行本のように「職官四」に編入していない点でも注目に値する。なお藤田文庫の蔵書の基礎をなし たものは、1902年に購得した広東の孔家の家蔵する嶽雪楼の蔵書であった。藤田氏の蔵書のうち洋書は台北帝大の要請で同大学に寄贈された。 1930年、旧蔵の漢籍1,765部、21,669冊の貴重書を遺言によって寄贈された。

関連リンク

*  『東洋文庫書報』 東洋文庫蔵手抄本『宋会要』食貨三八市舶について

* 東洋文庫関係の人物 創設期・寄贈者編 (五十音順)



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