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 井上 準之助 いのうえじゅんのすけ(1869-1932)
photo 経歴
財政家。号は清渓。大分県日田郡大鶴村。井上清氏の五男、1875年、叔父の井上簡一氏の養子になる。
1896年、帝国大学法学科卒業、日本銀行に就職、書記として大阪支店に勤務。
1905年、日本銀行大阪支店長。
1906年、日本銀行営業局長。
1913年、横浜正金銀行頭取就任。
1917年、横浜正金銀行北京支店駐在の小田切萬寿之助支店長より、モリソン文庫蔵書の日本移入に関し、岩崎久彌を説得、東洋文庫の設立に尽力する。
1919年、日本銀行総裁。
1923年、第2次山本権兵衛内閣の蔵相。
1924年、財団法人東洋文庫の創設にあたり、初代理事長となる。
1927年、再度日銀総裁となる。金融恐慌鎮静に尽力する。
1929年、濱口雄幸内閣の蔵相として金輸出解禁を断行。
1932年、犬養内閣のもとに行われた議員解散に際し、民政党の筆頭総務及び選挙委員長となり、選挙対策に苦心。 同年2月、選挙応援演説の際に血盟団員により暗殺。
1936年、千代子未亡人、嗣子四郎氏より、一般経済史に関する学術図書を中心とした和漢洋中の書籍1,610部、4,862冊を寄贈。この洋書中には財界・経済界の雑誌などが含まれる。 蔵書のうち、普通教育、通俗図書は郷里の図書館に寄贈。

Copyright: 財団法人東洋文庫, 1999


関連リンク

* 東洋文庫関係の人物 創設期・寄贈者編 (五十音順)

* 東洋文庫理事長


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