ここ数日お天気のすぐれない日が続いておりますが皆さま如何お過ごしでしょうか?
こんなすっきりとしないお天気の日、かおりんはカラフルなお洋服を選んだり、お家のお庭のお花を眺めたりして気分をあげています♪♪
気分をupさせてくれるお花たちをご紹介いたします✿
✿エントリーナンバー1.「グラジオラス」
南アフリカでよくみられるお花のようですが、本当に華やかでみているだけでhappyにさせてくれるので大好きなお花です!かおりんはピンクのお色がお気に入りですが、皆さまは何色がお好みですか?
✿エントリーナンバー2.「マツバボタン」
こちらも夏のお花として親しまれていますね♪花びらは昼に開き夜に閉じます。その様が門を彷彿とさせることからこの名がついたと言われています。
今朝、撮ったお写真ですのでまだお花が開いていないようです。。
しかし咲いている様は鮮やかな黄色やピンク色、そして本当に小さな牡丹のよう...
その可憐な姿にとても癒されます。
✿エントリーナンバー3.「ひまわり」
ひまわりは夏を代表するお花ですよね♪一週間ほど前に種を蒔いて、もう双葉が出てきました!
こちらはスマイルという品種で、50~55日で開花が始まる極早生種です。
ひまわりの花は咲いている姿がbig smileのようで、とっても元気をもらえます♪♪開花が待遠しいです♪
皆さまはどのように気分をupさせていますか?
さて、本日もかおりんの大好きな展示品をご紹介いたしますね♪
科挙の答案です!見ているだけでも美しいのですが、科挙という試験の過酷さを知れば知るほどその魅力に引き込まれます!!
この制度は身分の上下・貧富の差なく、広く一般から能力のある高級官僚を採用しようとしたところに意味があります。
こちらの答案は、清代の乾隆37(1772)年の殿試において「第一甲第一名進士」に合格した江南徽州府歙県(現在の安徽省黄山市歙県)出身の金榜(1735-1801)のものです。
科挙といっても一様ではなく、その内容は歴史的に変遷しています。
清代では明代の制度を受け継ぎ、下のように3段階制がとられました。
試験名 |
試験内容 |
郷試(地方試験) |
経義(儒学の経典を解釈)、論策(政策を提言)、詩賦(韻文) |
↓ | |
会試(中央試験) |
経義、論策、詩賦 |
↓ | |
殿試 |
論策(皇帝への上奏文形式) |
最終試験である殿試は、早朝に試験場に入場してから日没までに、答案を仕上げるという大変過酷なものだったようです!
また答案の書き方も厳格に定められていました。
もう一度答案をご覧ください。何か気づかれる点はございますか?
「皇帝」や「聖徳」といった字が ポンッ と上に飛び出しているのがお分りでしょうか?
これを擡頭と言います。擡頭とは、文書の中に敬意を表すべき文字が出てきた際、これに敬意を表すために行われる書式の一つです。
例えば「皇帝」ですが、この字が出てきたら改行した上で、更に文中において通常の各行よりも2字分上から書き出すのです。下の方にあると「何だかその方に恐れ多い!」というわけです!
中国を統治する最も偉い人物は「皇帝」ですので、たとえ文字上でも敬意を表わさなければなりません!
他にも色々なきまりがあります。
答案の採点についても面白い点がいくつかあります。
採点は不正がないように受験生の名前の書かれた部分を糊付けして隠し、皇帝に代わって数名の読巻官(採点官)全員で全ての答案を審査しました。5段階評価で最後に合計点が出され、その中から上位10人の答案が皇帝の審査のために提出されます。
審査結果はというと、、、
三甲に分けて順位が付けられ、第一甲の3名は進士及第の資格を受け、第1番は状元と呼ばれました!
このように受験者は儒学にも精通し、官僚としての実務能力を持ち、そして文章力にも長けていなければならず、大変過酷で合格するのは非常に難しいことであったことが想像できます。
展示しております答案を記した金榜はほんの一握りの中から選ばれた最優秀者であったことがわかると思います!
ちなみに金榜というのは殿試の結果を発表する黄金の札(掲示板)のことを指しています。金榜(掲示板)に金榜(人名)という名を連ねることになったこの「偶然(?いや、金榜の弛まぬ努力の賜!)」は大変ユーモアのある出来事だったのです!
この他にも、金榜によって記された答案に関して後の人が付箋を残したおもしろい指摘もあります。こちらはお楽しみ!♪
この主席合格者の美しい答案に魅せられたかおりんがお届けいたしました!