皆様こんにちは。いも野です。
先週一週間お休みをいただいて上海と蘇州に行ってきました!
目的は上海博物館のアメリカ所蔵の中国絵画の展覧会と蘇州博物館の沈周という画家の展覧会を見るためだったのですが、一週間もあったので他にも色々みてまわってきました。
今回、上海には茨城空港から行きました。
プレハブではありません
茨城から上海?と思われるかもしれませんが、格安航空の春秋航空が茨城→上海便を運航していて、なんと往復2万円ちょいで上海に行けてしまうのです!しかも東京駅から空港まで500円で送迎バスが出ているのでとても便利です。
格安のため、機内食のサービス等はないのですが、3時間でついちゃうので全然気になりません。フライトも安全でとてもよかったです。
さて上海について翌日、上海博物館に行き目的の展示を見に行った後、夜ご飯たべついでに新天地というところに行きました。
新天地は高級ブランド店などが立ち並ぶ、日本で言えば銀座のようなところですが、銀座よりももっとド派手でした。(イルミネーションとか)
新天地もクリスマスムード一色
その新天地の中の一角はまるで西洋の街並み(行ったことないけど)のようで、欧米の方も多く、自分が中国にいることを忘れさせるぐらいです。ここにきて、「上海は中国じゃない」という先輩方の言葉が理解できました。北京と遼寧省はTHE現代中国という感じだったのに...こんなきれいなのは中国じゃない!!!
しかし上海と言っても中国であります。
街中でこんなものをみつけました。
どこかでみたことあるようなおじさんですね...カーネ○おじさん...ではない何かです。老娘舅です。ケン○ッキーではありません。
上海で最も有名な場所と言えばこの外灘です。
黄埔江という川を挟んで手前側には租界時代につくられた西洋建築が立ち並んでいます。
これらはすべて今は銀行だそうです。
そして向こう側には数々の高層ビルがあります。なかでも「東方明珠」という球体が刺さったような建物は有名です。手前側も向こう側もものすごいライトアップでまるでこの世ではないような綺麗さでした。これに比べればやっぱり東京はスケール小っちゃいなあとしみじみ思いました。
↑現地を案内してくれた韓国人留学生の方と
超近代的な都市、上海ですが、中には古き良き中国を連想させる名所もあります。
こちらは豫園といって、明代に作られたお庭です。有名な観光名所なので、豫園の周りにはお土産屋さんもたくさんあります。
そして上海から新幹線にのって移動すること30分、蘇州にやって参りました。
蘇州は東洋のベネツィアと呼ばれる水に囲まれた都市です。とても風光明媚な場所で、昔の文人たちが蘇州に憧れたというのも納得です。
↑こちらは摂政園という庭園。
このぼこぼこ穴のあいたちょっと気持ち悪い石は太湖石と言います。
中国には奇石趣味というのがあって、こういうちょっと変わった石を文人たちは愛したのだとか。蘇州にいくとあらゆるところに太湖石があります。
摂政園の中で絵を描いている人たちがいました。平日にも関わらず、蘇州の町を歩くと日中から人(それも比較的若い人)がたくさんいて、働いてるっぽい人が全然いなかったんですが、皆どうやって生活してるんでしょうか?皆さん若いうちから世を忍びすぎです。
お次は虎丘です。
↑剣池
虎丘は春秋時代の呉王夫差(ふさ)が父の闔閭(こうりょ)を葬ったお墓で、後世多くの文人官僚たちが訪れた名跡です。
なので虎丘の中にある剣池というところの岩肌には来訪者たちによる文字がたくさん刻んであります。
虎丘の中でも有名なのがこちらの斜塔です。
この塔は916年、北宋の時代に建てられたもので3.5度傾いてるそうです。
そして蘇州の夜景スポット、山塘街です。
ここも水路沿いにお店がたくさんあって、更に赤い提灯でライトアップされていてとても綺麗でした。
先ほど話に出た、摂政園の隣に忠王府というところがあります。太平天国軍の忠王李秀成が王府を置いたところなのですが、その門の裏側に...
「三国○双」的なロゴがありました。太平天国無双...売れなさそうです。
蘇州は本当にきれいで、ここに隠棲したい!という士大夫の気持ちがすごく分かりました。私も蘇州で隠棲して、毎日お茶を飲んで散歩してお友達の詩を聴いて「ふぉっふぉっふぉっ、いやぁいつもながら素晴らしい詩ですなあ、さて私もひとつ」とか言って優雅な士大夫ライフを送りたいところです。
そして蘇州に一日泊まったあと、上海に戻ってきてまた新天地へ。
上海には異常なほどハーゲンダッツの店舗があるのですが、せっかくですしどんなもんかと思って行ってみました。そこで頼んだのがこちら↓
なんか私の知ってるハーゲンダッツじゃない。(いい意味で)
中国のハーゲンダッツの進み具合がハンパではありませんでした。中国はハーゲンダッツ先進国だったのです。なんとこれで1000円ほど。しかも二人で食べてもお腹いっぱいで残しちゃいました。
日本にはこういうメニューはないので、皆様中国に行った際は是非ハーゲンダッツに行きましょう。おすすめです。
このハーゲンダッツショックで東京が上海に勝てる点はトイレの綺麗さくらいしかないんじゃないかと思いました。
そんな感じで今回の上海、蘇州旅行は幕を閉じたのです。
そんな旅の楽しい思い出をMAの皆にもおすそ分けしたくて、お土産を買ってきました。
え?何?茨城県庁って書いてある?何を言ってるんですか、心の瞳でこれを見て下さい。
上海という文字が浮かびあがってみえるでしょう、茨城県庁の写真が虎丘の斜塔に見えるでしょう。荒木とよひさ氏も混声三部合唱「心の瞳」の歌詞の中で、「心の瞳で君をみつめれば 愛すること それがどんなことだか分かりかけてきた」と言っているのです。心の瞳で見つめれば愛することがどんなことだかも分かるのです。況や、このお土産をや。
心の瞳で見つめれば、このお土産から上海と言う文字を見出すのも難しい話ではないでしょう。
決して飛行機に乗り遅れかけて、免税店でお土産を探すどころでは無かったとかそういうことではありません。MAの皆様、どうぞご賞味ください。
ブログをご覧の皆様も上海へ行く際はどうぞ茨城空港をご利用ください。
Fin.