暦の上ではもう秋ですね!熱帯夜で眠れない日が続いていましたが、近頃は少し和らいだ気がします。
さて、新企画展「マルコ・ポーロとシルクロード世界遺産の旅―西洋生まれの東洋学」はもうご覧になられましたか??
本企画は、マルコ・ポーロが足跡を残した陸と海とのシルクロードに点在する世界遺産の数々を、東洋文庫が所蔵している書籍や絵画でたどっています。
マルコ・ポーロを水先案内人として、東洋学の時間旅行をじっくりとご堪能頂ける、ユニークな展示となっておりますので お見逃しなく!!
旅行といえば、「地図」は欠かせませんよね?!本企画展では、6点もの地図をご覧に入れています!!
その中から、本日はこちらをご紹介いたします。
『アジア図』
オランダ東インド会社に所属していた地図作家 ウィレム・ブラウ(1571~1638)による『アジア図』です。
つまり、本図は「オランダ東インド会社が考えるアジア図」なんです!!私たちが思い浮かべるアジアとはちょっと違うな、という印象をまず受けますよね。
本図には、北アフリカから日本までが描かれています。地図の左右端には、民族衣装を身につけたアジア各地の人々の図が配されています。
当時、どのような民族がいて、彼らの生活様式がどんなものだったのかを知ることができますね。
また上端には、ゴア(インド)やバンテン(インドネシア)をはじめ、オランダ東インド会社が進出したアジア主要都市の俯瞰図が描かれています。
各都市の特徴もわかるような気がします。。。
ちなみに日本は、右端に位置しております。よ~く見てみると、細かく地名が記されていますが、北海道は描かれていません。
なお、1600年当時の人が考える「アジア観」を知ることのできる本図ですが、ご自宅でも楽しんで頂くことができます。お紅茶を頂きながら、眺めているともっとたくさんの発見があるかもしれません!!
ミュージアムショップマルコ・ポーロにて、ポスターを販売しております。気になられた方は、お気軽にお問い合わせください。