知恵の小径でアジア言語の旅を!

こんにちは!MAみみです。
大変お久しぶりの更新となってしまいました。梅雨の足音が近づいてくる今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
東洋文庫ミュージアムでは展示替え期間を経て、5/31(水)より企画展「東洋の医・健・美」が開幕しました!古代アジアの人々のくらしに迫る本展は、おなじみの『解体新書』をはじめ、有名史料多数の豪華なラインナップでお送りしております。9/18(月)まで開催しておりますので、ぜひお見逃しなく!

さて今回は、当館とレストラン「Orient Café」をつなぐ屋根付きの通路「知恵の小径」のご紹介です。入口のドアの存在感が控えめなので、レストランご利用の方以外は素通りしてしまいそうなこちらの通路ですが、実は展示が続いていることはご存じでしょうか?



無数の書物に囲まれた建物から一歩外に出ると、緑豊かな小径が続いています。中国語、朝鮮語、ベトナム語、ペルシア語……。アジアのさまざまな名言を刻んだパネルが並び立つこの場所こそが、「知恵の小径」です!常設のため展示替えなどはございませんが、ひとつひとつじっくり見ていくと意外にもおもしろく、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
たとえばこちら。



こちらは中国西南部の少数民族が話しているナシ語です。ナシ語の表記に使用されるこの「トンバ文字」は、なんと現役の象形文字。素朴な魅力がありますね。

つづいてはこちら。漢字のようにも見えますが……



こちらは、西夏(1032~1227年)の国定文字である「西夏文字」です。偏や旁などの組み合わせで表現されるこの文字、ぱっと見は漢字とよく似通っていますが、意味などの点ではまったく関連が見受けられないそうです。このほかにも、知恵の小径には見慣れない文字が満載。宝探しのような気分で散策をお楽しみいただけます!

なお、日本語・英語訳を名言集『知恵の小径 文字でたどるアジアの名言』(税込295円)としてミュージアムショップで販売しております。知恵の小径でお気に入りの名言が見つかったお客様や、アジアの諸言語・文字にご興味のある方におすすめです!

最後にMAみみのお気に入りの名言をご紹介。ウイグル語の名言です。



まさに東洋の知の宝庫である当館にぴったりの言葉です!当館にお越しの際には、ぜひ「知恵の小径」で小旅行気分をお楽しみください。
次回からは企画展のようすをご紹介予定です。それではまたお会いしましょう!

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