オルキスくんに賭ける!

みなさまこんにちは。
唐突ですが、あまり女の子らしいものに興味の無い私、のの子でも やはりお花には心奪われます。
ミュージアムの受付にある、ぴぴさんが持ってきて下さったプリザーブドフラワーを眺めて癒やされております(*´∀`*)
先日の東洋文庫89周年の際にもこんなに立派なお花が届きました。

胡蝶蘭は他のお花とは違った神秘的な魅力がありますよね。

「蘭」は英語でオーキッド(Orchid)
ギリシャ語のオルキス(Orchis)に由来し、の語源になったと言われています。
地中に2つの塊茎と呼ばれる小さな芋のような根から地上に芽が出て花を咲かせます。
オルキスという言葉はもともと男性のシンボルである“睾丸”を意味し、この植物が通常2個の塊茎を持ち、それらが似ていることから、ギリシャの哲学者ラオフラストスが名付けたと言われています。

このオルキス、実はギリシャ神話の登場人物なのです・・・。

山野の精に山羊の姿をしたサテュロス(半身半獣の精霊)がいます。
酒が好きで、いつもニンフ(美しい乙女の姿をした妖精)を追いかけて遊び回っています。
そんな遊び好きのサテュロスとニンフの間に生まれたオルキスという若者がいました。
勝手気ままで享楽的に生きているオルキスは、デュオニュソス(お酒の神様 バッカスという名前のほうに馴染みがある方もいらっしゃるかも知れません。)の祝祭の日、 酒を飲み過ぎ女官に襲いかかってしまいました。
神々の長ゼウスの怒りに触れ、その罰として八つ裂きにされ野に捨てられてしまったのです。変わり果てた息子の姿を見た父サテュロスは、息子の身体を元に戻して欲しいと願うものの、聞き入れて貰えませんでした。
しかし、なげき悲しむサテュロスを見たゼウスは、八つ裂きにしたオルキスを、花に変えたのでした。

つまりこの花が蘭という訳です。(しかし名前の意味が「睾丸」になっちゃうって・・・^^;)
私から言わせていただくならば、超がつく女好きのゼウスにだけは咎められたくないですけどね!!!
ギリシャ神話でゼウスが一番偉い神様なので反抗は出来ませんが・・・。

他にもギリシャ神話に登場するお花はたくさんあります。
例えば・・・
「ナルキッソス」=水仙は有名ですね。
カンパニュラは愛の女神アフロディーテの姿見と言われています。
ヒヤシンスやスミレなども。

胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」だそうで、
これだけでもオルキスは救われたかな・・・?
オルキス!東洋文庫にも幸福を飛ばしてくれ賜う!


MA のの子

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