トルコからの客人

ブログをご覧の皆さまに、話しそびれていたことがございました。

まだMAぴぴさんが東洋文庫ミュージアムを卒業される前、
トルコから一人の女性が颯爽と東洋文庫ミュージアムへやってきたのです。



彼女はトルコの民族衣装を身にまとい、
私達がその姿を惚れぼれと眺めていますと、
「どう?素敵でしょ?」と言うかのようにクルリと身を翻しました。



えんじ色の生地に金の刺繍のなんて映えること!
MA一同、「私もその衣装を着れたなら…」と自分がトルコの民族衣装を着ている様を想像し初めた時、
その女性の歓喜の声が聞こえました。

「これ、トルコでは誰でも持っているのよ。日本でも出会うことができるなんて!」
彼女が胸にかかげていたのはナザール・ボンジュウというトルコのお守りでした。



お守りの青い目玉がキラリと光り、彼女の瞳を照らしました。
「ここには沢山トルコの物があるのねぇ。」

嬉しそうな様子でウロウロとミュージアムショップを眺めると、
彼女は受付にいる私達の顔をジッと見つめ、言ったのです。

「ミュージアムを案内して下さる?」

3名いるMAの中、公正なるじゃんけんで2名の案内係MA(説明係と写真係。「写真を撮らせて頂いても良いですか?」
と伺ったら快くOKして下さったのです!)を決め、ミュージアムガイドツアーにくりだしました。


やはり、当館の目玉であるモリソン書庫が気に入ったようで、
「本が沢山あるのね!素敵ね!」
とクルクルと少女のようにはしゃいでいました。

受付にあった『トルコ』展のチラシを顔に掲げておどけてみたり、




かと思えばモリソン書庫の椅子に座って書庫をジックリ見渡したり。



「記念写真撮りましょう!」
明るく言った彼女はMAの手を取り、モリソン書庫をバックにポーズを決めました。
MAは美しいトルコの女性との写真撮影に興奮しすぎて、体が小刻みに震えましたが、
トルコの女性は「大丈夫よ!」とMAを落ち着かせようと優しく肩を抱いたのでした。




その後、トルコの女性と私達はシーボルト・ガルテンへ向かいました。

彼女の目を捕らえたのは、庭園で展示をしている「馬」の彫刻でした。
彫刻へ手を伸ばし、そしてソッと撫でるような仕草をする彼女は少し寂しそうでした。



「うちの子に似ているわ。」

遠い通り故郷にいる馬のことなのでしょうか。
きっと仔馬のころから共に過ごした友なのでしょう。
旧友を思う彼女の目に涙の粒が光ったように見えました。




「さて、もう行かなくてはね。」

彼女は枝垂れ桜の下で、別れの言葉を切り出しました。


「今日は案内してくれてありがとう。とても良い思い出になったわ。」

「また来てくれますか?」
MAが聞きました。


「えぇ。また風が私をここへ呼んだら。」


優しい微笑を浮かべ、えんじ色の民族衣装をなびかせて、
風を感じる方角へ彼女は去って行ったのでした。










MAファンの方ならもうお気づきかもしれないですね!
トルコの女性はMAいも野でした~~~~
そして一緒に記念撮影したMAは元MAぴぴさん☆

長文失礼いったしました~~~~(笑)

実は『トルコ』展の間、トルコの衣装を某所から一着お借りしておりまして、
それが今回いも野が着用していたものなのでございます!
もしかしたら期間中にMAのトルコ衣装DAYがあるかも??!!



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