夏の浮世絵

皆さまこんにちは!
岩崎コレクション展、開催2日目の本日も多くの方にお越しいただきました。

昨日のブログでもいくつか見どころや様子をご紹介いたしましたが、東洋文庫創立90周年を記念した今回の展示は、それはそれは豪華なのです!
「これでもかっ!!!」というくらい盛りだくさんの中、本日はあまり欲張らず、夏らしい浮世絵を1点ご紹介させていただきます…♡

喜多川歌麿 作  「金魚遊び」


ちょっと幼さが残る少女が、一生懸命水槽に手を伸ばして、金魚と戯れています。
その横で少女の様子を眺める、団扇を片手に持った振袖の若い女の人。
脇の衝立には絣の薄物が掛かっており、衝立に描かれている墨絵が透けて見えます。

…そう、私のつたない文章からでさえわかるように、「涼しさ」を感じさせる描写がたくさん盛り込まれているのです。
それに加えて、若いお姉さんの気だるげな感じも、女の子のはしゃいでいる感じも、夏らしさ満点です。

ちなみに、私が実物を見てはっとしたのは、二人の着物の模樣や数々の調度品。
大変精緻に描かれており、色もとっても綺麗です。
眺めているだけで「日本の夏って、いいよね…」とほっとします。
この猛暑の中でさえそう思わせてしまうのは、まさに歌麿マジック!!皆さまもぜひ、かかってしまってください!!


なお、今回の浮世絵展示には春画も含まれますため、浮世絵展示室の入場は18歳以上の方に限らせていただいております(´;ω;`)ごめんなさい…
でも!!でも!!!
しつこいようですが、浮世絵以外も本当に素晴らしく名品揃い!!!ですので、18歳未満の方も、夏休みのこの機会にぜひいらしてください。
(小中高生の方、いつもよりちょっぴりお安いですよ…☆)

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

MAらっこ

最近のブログ記事