新年の日だよ~

何を言うとるのか、ねたろうはご乱心かと言われそうですが。。。

実は本日9月25日はユダヤ暦5775年のお正月なのです。(正確には24日の日没から。ユダヤ教では日没から一日が始まります。創世記1章で、「夕べがあり朝があった。」と繰り返されるのは夜が一日の始まりだからです。)
ちなみにねたろうは無宗教です。

ユダヤ教のお正月はローシュ・ハシャナー(ヘブライ語で年の頭の意)といいます。

日本のお正月では、正月番組を観たりしてのんびり過ごす方もいるかと思いますが、ユダヤ教では悔い改めの日々が始まります。新年10日目にヨム・キプールと呼ばれる日があり、その日にはユダヤ教の神が人間の罪を裁くと言われていて、それまでに罪の贖いをしないと良い年が迎えられないと考えられているのです。

ショーファールという羊の角でできた角笛を吹き、贖罪の時が始まります。多くの人はシナゴーグと呼ばれる集会所に出向いて祈りを捧げます。日本語にも「水に流す」という表現がありますが、川や水辺で祈り、罪を浄化する人もいるとか。

祝日は世俗の日々とわけなくてはならないため、あらゆる労働が禁じられています。お休みになる店が多いだけでなく、一般の家庭でも料理や掃除ができません。それどころか、灯りをともすといった行為まで禁止です。なので、ローシュ・ハシャナーをむかえる日没の前に、正月の食事の準備を済ませ、ろうそくを灯しておく習慣があります。

それから、新年が甘い年になるように、と願って、2日目の夜に甘いモノを食べる習わしもあります。伝統的なのは初物の果物をハチミツにつけて食べるそう。ねたろうもせっかくだから甘いもの食べようかな。

ヨム・キプールには断食をします。ヨム・キプールを迎える前に水浴びをして身を清め、甘いケーキを食べて、日没直前の最後の食事を取り、ろうそくを灯します。翌日の日没まで一切なにも口に入れず、祈りを捧げて神に赦しを請います。最も敬虔な人は、一晩中眠ることなく祈っているのだそうです。この日にはイスラエルでは公共施設や交通機関が全てストップするのだとか。聖なる日には人間の事情なんて関係ないのね。

ねたろうは一度イスラエルでお正月を経験してみたいなと思っています。平和になるといいけど。

それでは、シャナー・トヴァー!(よいお年を)

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