本日はショッキングなことをお伝えしなければなりません。
でもまず皆さんに少し打ち明けてほしいことがあるのです。
「自分は社会の役に立っている」そう考えている人は手を挙げてもらえますか??
中々挙がらないですね。それって謙遜?僻み??
いいえ、もしかしたら真実かもしれません。
「働きアリの法則」という言葉を聞いたことがある人はいますか。
そうです。庭の隅でせっせと食べ物を運ぶあのアリです。
「働きもの」というイメージが強い生き物ですが、実は3つの行動パターンに分類できます。
例えば100匹のアリがいるとします。そのうち良く働くアリは20匹。いわゆる先鋭集団と言えます。
それじゃあ残りは何をしているのか。100匹中の60匹、そうほとんどのアリはそこそこ働く、
いわゆる「普通」のアリです。何だか親しみを感じませんか??
(笑)
そして最も重要なこと。それは残り20匹の動向です。
彼らは何もしません。外から食事を運ぶこともしなければ、自分たちの巣を管理したりもしない。
全く働かないアリたち。それが全体の2割にも及ぶのです。
では仮に、このアリたちを解雇したとしましょう。何もしなければ
養う価値はないですよね?それよりも「とても働くアリ」を、各巣穴から20匹
ヘッドハンティングして、新しい巣を作ればどうでしょう。
より効率的よく、生物の繁栄を享受できるのではないでしょうか。
さて、感の鋭い方はもうお気づきですね。この案は全くの失敗です。なぜなら
彼らを100匹集めたら、そのうちの60匹は「普通」に、そして20匹は「何もしなく」なるのですから。
これが働きアリの法則です。
実はこの法則は人間社会にも当てはまります。つまり我々の社会においても
全く何もしない人間が2割は現れるのです。
私は既にいい大人です。お酒も合法で飲めますし、選挙にも行けます。
でも未だにふらふらとしていて、人の目には「働かないアリ」に
見えることでしょう。でもそれは「悪」なのでしょうか。
断言します。私は「必要悪」だと。
例えアリであっても集団生活を営めば必ず生まれる存在です。
そう思い至ってから私の人生は逆転しました。暗闇から光が生まれ出た感覚です。
私以外の2割の働かないアリの皆さん、どうか胸をはって下さい。
私たちの存在は無意味ではありません。存在自体が社会のバランスを保っているのです。
今日はそのことを伝えたくてきました。
有難うございました。
(拍手)
という、「TED」(注1)の会場で延々とスピーチする夢を見ました。
ちょっと泣きたくなりました。早く社会の役に立ちたいものです。
注1 TED(Technology Entertainment Design)とは、アメリカのカリフォルニア州ロングビーチ
(過去にはモントレー)で年一回、大規模な世界的講演会を主催しているグループのこと。
TEDが主催している講演会は、上のようなどうでも良い内容ではなく、様々な分野の人がめっちゃ良い話をします。
オススメです。