吾輩は臼でアル。名前はまだない。

挨拶もそこそこで申し訳ないが

吾輩はこれから卑劣な猿を倒すため出陣でアル。

あぁ。一応、断っておくが、小生は本来戦を好まぬたち。

正月ともなれば近所の童子らが拙宅に集まり。あらペッタンパッタン。

餅つきに興じ、最近では「越後製菓おぢさん」なんぞと呼んでくれる。

・・・むぅ。我輩としては桃太郎侍と呼んでもらいたいものでアル。

あぁ、噺がそれてしまった。しかしながら、此度はあまりにも非道な猿の仕儀に、

吾輩も重い腰を上げざるを得ないのである。

蟹殿とは義兄弟の契を結び、堅き盃を交わした仲。

蟹殿の御恨みを晴らすために、尚更、吾輩も黙ってはおれないのでアル。

言うなればこれは義による戦。我が聖剣・エクスカリバー(杵)も

久々にもち米以外を付きまくれると、血が滾っているようでアル。




あぁ。噺が長くなってしまった。吾輩の悪いクセでアルな。

各々、準備はよろしいか。敵はサファリパークにアリ!!!

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