フェルメール展へ

こんにちは、暖かくなってきましたね!暖かくなるとお出かけしたくなります。

先日、「フェルメール 光の王国展 2015」に行きました。フェルメール、人気ですよね。ねたろうも大好きです。特に「真珠の耳飾りの少女」が大好きで、東京に来た時も3時間ならんで観ましたし、マウリッツハイスにも会いに行きました。



(画像はwikiより。展示はこれよりも色が鮮やかです。)


この展示は全てレプリカなのですが、描かれた当初の色を再現するという意図があって、見慣れたフェルメールとはまた違った楽しみ方がありました。あと、描かれた年代順に作品が並んでいるので、フェルメールの作風の変遷がわかりやすいのね。

既に観に行った知り合いからすすめられていたので、音声ガイドを借りて鑑賞したのですが、これは正解でした。わかりやすい説明で、フェルメールの生きた環境から作品に関する色んな学説も紹介してくれるので、これを描きたかったのかな、と空想をふくらませて楽しむことが出来ました。

フェルメールといえばラピスラズリの鮮やかな青と落ち着いた黄色で絵ができている印象ですが、これはフェルメールが作品から不要な要素をできるだけ排除したという理由と、フェルメールの家が貧乏で生来の節約家で、たくさんの色を使わずに印象的な絵を作ろうとしたという理由があったそうです。青色につかうラピスラズリは金よりも高いことで有名ですが、ラピスラズリが経年劣化が非常に少ないこと、鮮やかな青はどの色よりも見る人に深い印象を与えることを熟知していたために、フェルメールが特にこだわっていた点で、あるお金持ちがパトロンに名乗りを上げたのがきっかけで豊富に使えるようになったのだとか。

あと、私はこれまで気づかなかったのですが、フェルメールのスタジオ内を描いた絵の多くは、ピントが対象物に合っていないんですよね。ねたろうの印象ではもっと手前のもの、例えば机とかカーテンとかの手前に置かれている家具にあっているように感じました。カメラ・オブスクーラの性質もあると思うのですが、このピントがずれている感じが独特の印象、奥行きや光の分散などを決定づけていると思いました。

これまでただ観て楽しんでいただけなのですが、こういう視点を取り入れるのも面白いですね。もしご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、会期は3月10日まで(あとわずか!)ですので、お早目に~。

ちなみに、東洋文庫もでてきます。研究員のM野さんや次回の展示に関連することなども観ることができます。これは、行った人だけのお楽しみ♪

最近のブログ記事