チェンバロのこと



皆様こんにちは。
MAのウメです。

本日も、当館1階オリエントホールにてチェンバロのミニコンサートが開催されました。本日のコンサートは午後2時からでしたが、午前中にリハーサルが行われました。オリエントホールは吹き抜けになっているので、チェンバロの音色が展示室全体に響き渡ります。作品を鑑賞するひと時も、より一層充実したものになるのではないでしょうか。
 
 書物をはじめ紙物が出展作品の大半を占める当館の展覧会で、2つのチェンバロは際立つ存在です。ピアノとは違い、現代の私たちにとっては身近とは言えない楽器かもしれませんが、生演奏を聴いた方はチェンバロについて興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。今日のMAブログでは、チェンバロという楽器について、少しだけご紹介したいと思います。

 チェンバロの設計は15世紀半ばに始まりました。チェンバロのための作曲が最盛期をむかえたのは、バロック時代と呼ばれる1600年から1750年です。ピアノと同じ鍵盤楽器で、外見も似ているように見えますが、発音の仕組みが異なるためにあの独特な音色が生まれるのです。また、日本では「チェンバロ」という名称で知られていますが、欧米各国語での呼び名があります。発祥地のイタリアでは、クラヴィチェンバッロ(clavicembalo)、フランス語では、クラヴサン(clavecin)、そして英語ではハープシコード (harpsichord)と言います。
 
東洋文庫では今後もチェンバロのミニコンサートを行います。詳しくは当館のホームページを御覧ください。是非、ミュージアムで音楽に浸る優雅な午後をお楽しみください。
 
参考サイト:久保田チェンバロ工房ホームページ
久保田チェンバロ工房
 

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