不思議の北極図!

まだ5月なのにこの暑さ!
すでにバテそうになっているMAみゃもです☆

暑さを吹き飛ばすため(?)、今日は今回の企画展で展示している、
『北極図』(ゲラルドゥス・メルカトル 1619年 アムステルダム刊)
を紹介させて頂きます!



こちらが『北極図』です!


『北極図』をご紹介させて頂く前に、作者のメルカトルについて触れたいと思います。

メルカトルは16世紀のネーデルラントの地理学者であり、アントワープを代表する地図作家です。

「メルカトル図法」という言葉に聞き覚えはありませんでしょうか?
地理の授業なんかで出てきたかも…

そう。メルカトルはこの「メルカトル図法」の考案者なのです!

ちなみに「メルカトル図法」とは、地球を風船としてとらえて、風船に切り込みを入れて四角の形に引き伸ばした図のことです。
地球を平面ではなく球体としてとらえ、方角がしっかりと定められているのが「メルカトル図法」の特徴です。
現在では海図に利用されています!

「メルカトル図法」(Wikipediaから画像をお借りしました。)





さて。そんなメルカトルが制作したのが、今回のブログの主役である『北極図』です!

北極圏が単独で描かれた最初の地図なのです!
北極は当時の言い伝えに従って「大渦の中にある大きな岩」として描かれていて、
川で仕切られた4つの島に囲まれています。




この地図、よーく見てみると北極と関係なさそうな場所が書かれています…。
クローズ・アップ・ザ・北極図!







むむっ!!!


「Califormia」って書いてある\(◎o◎)/!
これきっと「California」!!!


なんと、この地図には北アメリカ大陸も描かれており、当時スペイン領だったカリフォルニアの地名も
書かれているのです!!なんてこったい!
それというのも、ヨーロッパ人による「発見」結果が反映されているからなのだそうで、
北アメリカ大陸以外にも、グリーンランドやノヴァヤゼムリャ島も描かれています。


地図の四隅には円で囲まれた島が描かれています。
左上にある島は「フリースランド島」といって、この島は昔の地図ではアイスランドの南に描かれていました。





しかし。現在の地図には載っていません。
そうなのです。
「フリースランド島」は伝説の島なのです!


不思議がいっぱい、ロマンがいっぱいの『北極図』。
お楽しみ頂けたでしょうか?




是非是非、東洋文庫ミュージアムで現物をじーくっり近くでご覧下さい!
さらなる不思議が見つかるかも?!


MAみゃも



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