700年前の生活を追体験?!

3月3日は「ひな祭り」!「桃の節句」とも言われ、日本人にとって欠くことのできない行事の一つですよね。


かおりんのお家では、お雛さまを飾り、ちらし寿司とはまぐりのお吸い物を頂くというのが恒例になっていますが、皆さまはどのように過ごされるのですか?



ちなみに、現在ではお雛さまを飾って、女の子の健やかな成長を願うというスタイルが一般的ですが、その始まりは江戸時代初期に、京都の御所で盛大に行われた「ひなまつり」だそうです。時代を越えて受け継がれている行事でも、時代によってその当日の過ごし方は違うんですね。昔の人がどのように3月3日を過ごしていたのか気になるところです。



現在、東洋文庫では、約700年前に生きた人々の暮らしを知ることができちゃうんです!!





   


1331年(元弘2年・鎌倉時代)と1514年(永正11年・室町時代)の仮名版暦(カレンダー)です。


一日ごとに行事や吉兆などが細かく書かれています。
田植えの日や味噌作りに良い日など…
とにかく毎日、行事があるようで、忙しかっただろうなと思わずにはいられません!!


そもそも暦は、中国を起源としていますが、602年(飛鳥時代)に百済から来た観勒(かんろく)という僧が天皇に暦を献上し、日本に伝わったそうです。ちなみに、604年には日本で最初の暦がつくられたと言われています。

平安時代に仮名文字が普及すると、それまで漢字で記されていた暦にかわり「仮名暦」が使用されるようになりました。そして、鎌倉時代末期以降は印刷されたものが登場し、暦は人々の暮らしの中に広く浸透していきました。


暦は1年ごとに新しいものに更新され、古い暦は基本的に処分されてしまいます。そのため、古い時代の暦が現存しているというのは、非常に珍しいことなんです。現在展示中の1331年版の暦は、江戸時代に法隆寺で発見されたもので、印刷された仮名暦としては現存最古とされ、大変貴重なものです。

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