お袖と襟があるのは大袈裟なの?!

今月の第3日日曜日は父の日!!
今も現役で仕事をする父。私の父は茶目っ気たっぷりで、「おとうさん」というよりお友達のような存在( *´艸`)
日頃の感謝を込めて、何かサプライズができたらいいなと思っています。皆さまはどのように過ごされる予定ですか?


さて、本日は『父母恩重経』(1796年刊)をご紹介いたします。



こちらは、中国で作られた仏教のお経です。


最も有名な一節は
父在らざれば生りがたし、母在らざれば育たれず
です。


仏教では、出家をして家族に対する思いなどを断ち切り、悟りを開くことを目指しますが、このお経には「両親が自分を育ててくれた恩に報いるために親孝行をしなさい」と説いています。


出産の苦労に始まり、乳児の世話をする母親、さらには大人になって離れて暮らすことになっても我が子のことを思う両親の姿など
全部で12図の図版とともに子が親から受ける恩が具体的に分かりやすく示されています。

例えば・・・
☆懐胎守護の恩:妊娠すると、母親は重病のようになる
☆生子忘憂の恩:元気な子供の顔を見れば、苦労は吹き飛ぶ
☆乳哺養育の恩:成長に合わせて、次第に濃くなっていく母乳
☆洗潅不浄の恩:子の臭穢を厭うこと無し
☆遠行憶念の恩:遠くへ行くほど、親の心配はつのる
☆究竟憐の恩 :影の形に添うがごとく、親の心は子供から離れない



もう一度両親へ感謝の気持ちを向けようと強く思いました。

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