週3にわたって、お送りしておりました「孔子の弟子である~」シリーズですが、
今回、その仲由について少しご紹介させていただきたいと思います。



仲由は、孔門十哲のうちの一人であり、『論語』では、しばしば「子路」として書かれ登場しています。
そして、孔子の弟子の中でもっとも『論語』での登場回数が多いのが、この「子路」です。
彼は、勇敢で、武勇を好んでいたこともあってか、衛(えい)という河南省の一部を支配していた国の高官に
とりたてられました。しかし、そこで反乱がおき、命を落とした仲由は、醢(ししびしお)にされてしまいます。
これは、死体を塩漬けにし、長期間晒しものにするという古代中国の極刑です。
これを聞いた孔子は悲しみにより、家にあるすべての醢(食用の塩漬け肉)を捨てさせたともいわれています。
孔子の好物であったともいわれているこの醢をすべて捨てさせているところから、
孔子の深い悲しみをうかがうことができますね。
そして、いかに仲由を弟子として愛でていたのかが、『論語』での登場回数からもみてとれます。





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