あれれ?!

こんにちは!!
本日は、朝からとっても可愛いお客様がいらっしゃいました♪
東京23区内の中学生が、社会科見学で東洋文庫ミュージアムに来てくれたのです。熱心に展示品に見入ってくれた女の子、足元から天井までびっしりと本が詰まったモリソン書庫に感激してくれた男の子!!色々な姿を見ることができました。
社会科見学に当ミュージアムを選んでくれてありがとうございました( *´艸`)
また是非お越しくださいね。




さて、本日もおすすめ展示品を一つご紹介します!!

『大地図帳』1664年

1664年にオランダのアムステルダムで出版された世界地図。
こちらには、オランダ東インド会社の公認地図作家だったウィレム・ブラウ、その息子のヨアン・ブラウ、親子2代が関った世界各地の地図約600枚が、全9巻に分けて収録されています。
興味深いのは、地図だけでなく「各地の気候」、「風土」、「動植物」、「文化」に関する情報も盛り込まれている点です。1600年代の人にとっては、単なる地図ではなく百科事典のような存在だったことでしょうね。
現在展示している第9巻には、「アジア」各地の地図が約30枚も収録されています。アジアに括弧を付けたのは、当時のヨーロッパで考えられていた「アジア」であって、現在のそれとは異なっているためです。




例えば、右端にある島国が日本です。
あれれ?!北海道が描かれていません!!

ヨーロッパの人にとって日本国内で最重要地といえば長崎!!そのため、北の方についてはあまり知らなかったのです。大勢力を誇っていたオランダ東インド会社さえも、その情報を得ていなかったことに驚きです!!

北海道は「蝦夷」として地図上にあらわれますが、ここから約100年を待たなければなりません!!!




その他にも「あれれ?!」と思わずにはいられない点がいくつもありますので、是非見にいらしてくださいね。

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