ここ最近、留学時代に知り合った友人のKがやたら夢に登場します。
誰よりも乙女の心を持った彼(彼女)♡ 部屋着で学校内を出歩くと「そんな恰好して~」と。 外食する際にウエットティッシュを持っていないと「女の子はお化粧道具・ハンカチ・ティッシュそれからウエットティッシュを持ち歩かなくちゃダメよぉ」と。悲しい出来事があった時などは「こういう時は甘いものを思いっきり食べるのよ」と。
彼(彼女)に何度助けられたことでしょう( *´艸`)( *´艸`) 一つ一つが昨日のことのように思い出されます。。。。




過去の出来事に想いを馳せている私が、本日、皆さまにご紹介したい展示は『史記』(国宝)!!




  

  
『史記』は古代中国の漢王朝(紀元前1世紀頃)の時代に、司馬遷によって記されました。

ミュージアムで公開中の『史記』は、司馬遷直筆ではなく、平安後期に『史記集解』から書き写されたものです!! この事実は、本巻が国宝に指定されていることと深い関わりがあるのです( *´艸`)


まず、本巻のもとになった『史記集解』は、中国南朝の宋(420-479)の裴駰によって記されたものです。司馬遷の時代には「常識」として考えられていたことでも、5世紀の南朝になると理解できなくなります。そこで裴駰は、『史記』に出てくる色々な言葉や出来事に注をつけてわかりやすく説明しようと『史記集解』をまとめます。


本巻がこの『史記集解』を書き写したということは、

本巻は裴駰の思いが表れているだけでなく、南朝時代の人が『史記』をどのように読んだのかを知るツールにもなっているのです。
さらに!!
本巻にはヲコト点が記されているので、日本の文字文化の歴史や平安後期の日本人がどのように『史記』を読んできたのかも伝えているのです。


この巻物一つで、中国人と日本人といった地域の垣根を超えた学びを、そして紀元前1世紀(漢王朝)と5世紀(南朝)と12世紀(平安後期)といった時代の垣根を超えた学びをそれぞれ知ることができる大変貴重な史料です。これが国宝に指定された所以です!!




東洋文庫が誇る名品の一つを是非この機会にご堪能ください( *´艸`)
※現在は、「秦本紀」を展示しています。

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