「浮世絵」の「浮世」ですが、「鬱世」から変化した言葉だということを知っていますか?
江戸時代以前、長く戦乱の世が続いていた時代、この世はなんて辛くて儚いものなのだろうという意味で
「鬱世」という言葉が使われていました。
しかし、徳川幕府が開かれると同時に平和な時代がやってきます。
その時、ある程度ゆとりがあった町人を中心に「毎日を楽しくくらそう」という考えが広がり、
心がウキウキ(浮浮き)する様を表すために「鬱世【うきよ】」という言葉は、「浮世」へと変わっていったのです。
この考え方は、当時の画家たちにも大きく影響を与えました。
それまで、公家や武士といった限られた階層を対象に描いていた画家たちは、
次第に人々の日常生活を描くようになり、それは「浮世絵」として展開していくのです。


今回は、ちょっとしたミニ知識を書いてみました(*‘ω‘ *)
言葉の由来を知ると、また違った視点で鑑賞することができそうですね。

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