江戸に未来人降臨か?


みなさま、「シドッチ」というワードに聞き覚えがありますでしょうか??

高校で日本史Bを履修された方は、用語集などで見つけたことがあるのでは?

「シドッチ」とは、江戸時代に日本に訪れたイタリア人宣教師のお名前であります。
そう、ただいま東洋文庫では、「日伊国交樹立150周年記念」ということで、2014年に文京区で発見されたシドッチのお墓についてと、日本とイタリアの交流の歴史について展示しております!

 

シドッチシドッチ言っておりますが、「シドッティ」と表記されることも多いこの方
1708年に和装に扮して日本に上陸しました。が、
正体がばれ、当時鎖国下にあったこともあり、捕まってしまいます。

捕まってしまったシドッチを待ち受けていたのは、儒学者・新井白石による聴取でした。
白石はシドッチから、当時の海外情勢、地理、科学技術、キリスト教などについて様々な知識を得ました。
そして、それを本としてまとめたものが『西洋紀聞』でありました~

もちろんこちらの『西洋紀聞』も現在展示しております~


鎖国下にあり、異国についての情報があまり得られなかった時代、
もしかしたら今でいう、ネット掲示板に突如現れた未来人のような衝撃を江戸の人々に与えていたのかも・・?

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