常識って誰がつくったものなの?!

皆さま、こんにちは♪
このところ、雨が降り続いていますが、体調など崩されていませんか?!くれぐれもご自愛くださいね( *´艸`)


さて、本日ご紹介いたします展示品はこちら!!




『浦島太郎物語』



こちらは、室町時代に作られた「おとぎ草子」の中のお話の一つ 浦島太郎の物語を描いた絵巻物です。ただ、描かれているあらすじは、一般に語られているものと少し異なっています。

広く知られているあらすじと言えば・・・
【起】浦島太郎は、浜辺で子どもたちにいじめられていた亀を助けると、助けてくれたお礼にと、竜宮城へ招かれます。
【承】太郎は、そこで美しい乙姫やごちそうで歓迎され、楽しい生活を送ります。
【転】しばらくして、太郎が帰ることを乙姫に伝えると・・・。乙姫は『決して開けてはならない』と言いながら、玉手箱を太郎に渡します。
【結】浜に戻ると、太郎が知っている人は誰もいません。太郎が玉手箱を開けると、中から煙が出てきて、老人の姿になってしまいます。

太郎はずいぶん長い間、竜宮城で過ごしていたのです。




一方、絵巻物によれば、
【起】ある日、浦島太郎は漁に出かけますが、亀を釣り上げてしまいます。殺してしまうのはあまりにも亀が不憫だと思った太郎は、その亀を海へ返してやります。


(  ゚ ▽ ゚ ;)!!冒頭からかなり違いますよね!?
その後の展開も驚きの連続!!!


【結】浦島太郎が鶴に姿を変え、大空へ飛び立ちます!!


(  ゚ ▽ ゚ ;)!!ここまでくると、もうついていけない?!


なぜこんなにも物語の内容が違うのでしょうか??
実は、『浦島太郎』の物語は約1200年前に既に成立していたとされます。古くから伝えられてきた為、時代や地域によって、あらすじの異なる変型版が無数に生まれたのです。
只今、展示しております絵巻物も多様なバリエーションの一つで、江戸初期につくられたとされています。
ちなみに、よく知られている『浦島太郎』は、明治時代に改定された内容をもとにしており、比較的新しいものなんです。


明日は、挿絵についてお話ししますね♡
お楽しみに~

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