プチャーチン来航図

今日は、「戸田浦露国軍艦建造図巻」別名「プチャーチン来航図」についてお話したいと思います。

当作品は、東洋文庫ミュージアムでもお客様から質問等をいただいている作品で、また12月15日に行われた日露首脳会 談で、安倍首相からプーチン大統領に贈られた巻物です。

この作品は幕末の日本と帝政ロシアによる交流の幕開けを描いた絵巻物で、東洋文庫が所蔵する原画の複製が贈られました。

この絵巻は、日露民間交流のはじめにあたります。

プチャーチンは1854年12月、日本と国交を樹立するため伊豆半島の下田に来航しました。

ロシアはアメリカよりも50年も前から日本に開国を求めていたにも関わらず、ペリー浦賀来航によりアメリカに先を越されてしまいます。


しかし、東海地方を安政大地震が襲い、プチャーチンの旗艦は津波に合い、大破れしてしまいます。

その後プチャーチン一行の回復を地元の人々が助けたことに関しての感謝と感動をこめた内容が記さています。

その後戸田村で、プチャーチン一行のためにヘダ号が建設され、日本とロシアの友好のしるしを築き上げます。


絵巻には、この他八種類のロシア船旗が描かれ、進水風景を描いた場面では、

日本人とロシア人がともに船が完成して喜んでいる様子がうかがえます。

その後、1885年2月、ロシアが長年念願としていた日露和親条約が締結されました。

そのため、プチャーチン来航図は、日露友好関係を築き上げる第一歩になった背景を描いた作品といえます。

東洋文庫ではスライド式モニターと絵巻の展示で当作品を紹介しておりますので、 お越し頂いた際には、これらの展示から日露友好関係の理解がより深まればと思います。


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