古き良き時代に思いを馳せて

『トバエ』をご紹介いたします。

こちらは、 フランス人画家ジョルジュ・ビゴーが横浜居留地で発行した風刺雑誌。
1887年2月15日創刊以来、1889年12月15日まで、毎月2回発行され、一部80銭で販売されていました。図は、石版刷で刷られました。
「トバエ」は居留地に住む在留外国人を主な読者としていて、風刺雑誌とは言え、いわゆる記事に当る部分のなく、全ページ風刺漫画の7葉のみの印刷物になっています。
フランス語と日本語での説明はすべて絵の中に手書きされました!!そして、日本語による説明の戯作風文体から、中江兆民らが協力していたのでは?!と考えられています。




第1号(1887年2月15日)として発行されたこちらの図は歴史の教科書にも登場する大変有名なものですよね。



魚(朝鮮)を釣り上げようとする日本と中国(清)、横取りを企むロシア

本図が有名すぎる故に、条約改正や日本をめぐる内外の政局ばかり題材とされていると思われがちですが、実は他にもビゴ―がみた「驚きの日本」「不思議な日本人」や「西洋に倣え!と言って日本の伝統を忘れつつある日本人へ警鐘」が多数取り上げられているんですよ( *´艸`)♡


他にもお正月の過ごし方について興味深く思ったのでしょう、23年には日本人のお正月を活き活きと描いていますし、
昔は、銭湯では男女混浴が当たり前!!ビゴ―はそのことに驚いて、28年にこのことを記事にしています。


ただ今、ミュージアムでは有名な図からマイナーな図まで多数ご覧に入れておりますので、是非この機会をお見逃しなく♡

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