史料の観光活用のことなど



六義園の八重霧島も満開に…リクルートです!

安政大地震展8日目となりました。

展示品の中には江戸時代に信州で発生した善光寺大地震の詳細を報じる当時の史料が展示されております。

実際に当時被害のあった地域にゆくと、その被害を報じる史料が現地に残っている場合があり、

そういったものの中から次に発生する災害を予め予想することも出来そうなのですが、

なかなか情報の伝達がなされずに古文書などに記述された内容が死蔵されることもあります。

無人の歴史民俗資料館が増える昨今においては、そういった資料が公の場にでる機会というのも

自然と限られてくる場合もあれば、整理されて博物館などで展示される場合もあります。

しかしそれはごく氷山の一角でありその背後に数多くのものが控えていることを考えなくてはならないでしょう。

そういった史料を地域の記録として情報共有できてくると、非常にひらけてくるものがあるかもしれません。

ウィンターシーズンの観光産業で収益のある地域というのは、

オフシーズンの集客に頭を悩ましているようですが、こういった地域の観光資源として文化的な

もとからあるものの有効活用が、何事か生み出す可能性があるということも考えなくては

ならないでしょう。

歴史は好事家の占有物でなくして無尽蔵の観光資源であるということが、主幹産業が観光

で成り立っている地域で浸透していったならば地域の空気として非常に好ましいものでは

ないかと思われます。


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