雨やめたまえ!!!

みなさま、ゴールデンなウィーク、いかがお過ごしでしょうか?

今回の展示のテーマである「災害」。
古代の日本人は、さまざま方法で災害を鎮めようとしてきました。
その一つが、「神頼み」や「神への祈り」です。
今回展示中の『古事記』にも、崇神天皇が神を祀って疫病の流行を鎮めたという記事があります。


しかし頼りになるのは神だけではありません。
仏教思想に基づいた祈りもあったようで・・・


鎌倉幕府の三代目将軍源実朝、鶴岡八幡宮で暗殺されたと言われている人物ですが、
この人は将軍でありながら和歌もよく詠みました。
彼の和歌集『金塊和歌集』の中に、こんな歌があります。

時により 過ぐれば民の 嘆きなり 八大龍王 雨やめ給へ
(やりすぎてしまうと、それも時としては民の嘆きになるのだ。八大龍王よ、雨を止めてください)

八大龍王というのは、仏教の経典に出てくる龍の王で、水の神様と考えられていたそうです。

ところでこの和歌、なんだかついつい口に出してうたってみたくなりませんか?
近年夏になると毎年のように集中豪雨に見舞われますが、そんなときは、実朝の和歌を口に出して唱えてみてください(*^_^*)

♪ときにより すぐればたみの なげきなり はちだいりゅうおう あめやめたまへ

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