東洋文庫ミュージアムの鯰たち


こんにちは! ゴールデンウィークも早半ばを過ぎましたが、お天気に恵まれ、
このまま気持ちの良い気候が続けばと願っております!!!

さて、現在東洋文庫ミュージアムでは大変興味深い作品が展示されております。
鯰を題材に描かれた浮世絵です。

本日は江戸時代安政大地震後、庶民の間で大ブームとなったこの鯰絵についてご紹介したいと思います。

これらの浮世絵は、1855年(安政2年)10月2日に起きた安政大地震後に江戸を中心に多く出版されました。
そもそもなぜ地震と鯰が関連づけられて描かれているかというと、
江戸の人々の大鯰が地下で活動することによって地震が発生するという民間信仰に基づいていたからです。

地震発生後から出版が始まった鯰絵は、庶民の間でお守りや不安を取り除くおまじないとして広まりました。

そのような役割を果たしていた鯰絵は様々な姿で登場しています。
有名な作品として、

大鯰を懲らしめる庶民の姿を描いた合戦図



震災復興を手伝うユニークな図



震災後の復興景気で利益を上げた職人たちの図



また現在の茨城県鹿島市にある鹿島神宮の祭神である武甕槌(たけみかづち)大神が
要石によって大鯰を封じ込めるという言い伝えが当時広まっていたため、
鯰と対決する役柄としてしばしばこちらの題目も鯰絵に登場しています。






様々な姿で登場する鯰たちを、是非見にいらしてください!!!


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