ああ今日28度も…リクルートでございます。
最近は鬱積していたことが徐々に晴れ間を見せていることもあって、自らの研究の時間を
とりつつあります。え、何をやっているかと?話せばながくなりまさあ...。
明治の終わりから昭和のはじめにかけて、清王朝最期の皇帝溥儀を擁立して清朝皇族と共
に独立国家を建設しようとした日本人がいました。後にひき起こされる満州事変や、その
後の満州国建国の歴史の流れとは異なる流れが、後にはその歴史の大きなうねりに吞み込
まれ今はその残影が辛うじて残るのみ。
研究者の間でほとんど実態がなかったと一蹴され、中心的に携わった彼自身は胡散臭い人
物として、歴史の片隅から消えようとしています。
彼が携わった政治活動とその中における彼の役割を検討すると、日中関係史の行間に埋も
れた見えざる何事かが見えるのですが、個人文書は人災と言っていいくらいに散逸し
とどのつまりは歴史的評価が微妙なわけでして、本当はどういった見方ができるのか
個人文書の保存という目的と共に、何事かを見出そうとしております。
東洋文庫を創設した岩崎久彌氏と先ほど紹介した「彼」とは交流もあり岩崎氏宛ての書簡や文書がまだ現存しているよう
なので、いずれこの目で触れる日が来るよう精進いたします。