あやまろう な! メロス

拝啓 メロス君

先日 君に宛てた手紙(2016年10月30日ブログ あやまれメロス〈http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/mablog2/mablog2_showeach.php?tgid=1477800300〉参照)
は「あて先不明」のはんこで 真っ赤に染まっているよ。

噂によれば 君はまんまと国王にとりいり 王女との婚約も 近々発表されるそうじゃないか。
なんてこった 一体全体この世はどうなっているんだ。。
その話を耳にし 僕は 毅然とした態度でもって君と決別し わが愛する万年床にも別れを告げ
全裸で走った男を 未来の国王にする この狂った国から出ていくことに決めた。
にも拘らず 旅支度の手を止め こうして筆を握っているのには 深いわけがある。
 
先日 ヤフーニュースで 村田君という少年の研究成果を拝見した。
  彼は 君の証言と 向かった村までの距離から 時速を算出し 君が
  「まったく全力で走っていなかった」という結論に行きついたというではないか。
  往路は歩いていて 死力を振りしぼって走ったといった復路の奮闘も ただの早歩きだったとは何ごとだ。。。


そういえば 小学生の頃 「右わき腹が痛くなるから」という理由で
体育はもちろん 運動会でさえも 君はナメクジの歩みだった。
君と組んだ二人三脚… 観衆の鋭い視線は 今も 僕の胸につき刺さっている。。。
 
…つい ドドメ色の青春を 回顧してしまったが つまり 僕が言いたいのは
今回 一人の少年によって 君の不正は 白日の下に晒されたということだ。
もし 君に 一ミリでも良心が 残っているのなら すぐさま 謝罪の手紙を 僕に送るべきだと思う。。
というか いい加減 住所を教えろ
                      セルヌンティウスより



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村田君の素晴らしいご研究に、つい続きを妄想してしまいました。。。

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