推し文字をさがせ

にょきにょき、昨年植えたリュウビンタイが梅雨も近づき育ってまいりました。
ご無沙汰しております、MAシダです。

さて、近日発売する本で大変気になる本がございました。
それがこちら。ドン


『美しい日本のくせ字』井原奈津子
井原さんのコラムがまた面白いです。
コチラ


なにを隠そう、私実はフォントや文字が大好きなのです…
大好きな文字をなぞってみることもしばしば…
人の文字を…なぞることは…新たな境地です…楽しいのです…こっそり…こっそり楽しんでいます…たま~に…

…というのはさておき、当館にはたくさんの手書きの史料がございます。
それも何百年単位で時を超えたものもあるのですから、間近で見られるのは垂涎モノです。役得です。
もちろんなぞってはいません。
ただ今の会期の展示品の中で、私がお気に入りの史料はこちらです。

『ライマン・ホームズ航海日誌』


こちらの史料は江戸時代末期に漂流し、アメリカの捕鯨船「ジョン・ハラウンド号」に救出されたジョン万次郎について当該船の水夫、ライマン・ホームズが記した航海日誌です。



い~い文字だ…!!!
絶妙な整っていなさと端のセリフ書体の練習跡(?)が書き手の息吹を感じさせてくれます。たまらないですね。

博物館には多くの文字資料がございますが、手書き史料には様々な味があるものです。
字の巧拙はさることながら、インクの滲み、周りの落書きに至るまで…
お気に入りの史料が一つでも見つかると鑑賞も楽しくなってくるかも?しれませんね。
もしかしたらなかなかやらない?お気に入りの「文字」探し、そんな観点で展示品を鑑賞されてみても面白いかもしれません!

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