『川島浪速翁』


シーボルトガルテンの紫陽花が見頃を迎えております。

当館所蔵の書籍に『川島浪速翁』という一冊がございまして、東洋文庫の創立者でもある岩崎久彌氏とも

親交のあった、川島浪速という人物についてまとめらたものです。

いわゆる『大陸浪人』として中国大陸に渡り、後には末期の清王朝内で初となる警察学校の設立、運営に関わり

清王朝崩壊前後に現地の皇族である粛親王善耆と共にラストエンペラー・溥儀を

擁立して新たな独立国家を打ち立てよう

と昭和に至り日本により類似の行動がなされるまで、行動し続けた一民間人。

彼自身については、個人文書の発見が待たれておりますが、

活動資金を集めるために粛親王善耆の中国陶磁器などを

岩崎久彌氏の下に持ち込んでいたようで、そういったものが現在どこかの博物館の

展示ケースの中に納まっていそうですが…。

『川島浪速翁』に記載されている史料は一部、戦後行方不明のものを妙なご縁で現存を確認しておりますが、

もしも彼に関する史料等心当たりがあり、それが放置されているような状態がございましたら、

その現地の良識に期待いたします。

彼の生きた痕跡は既に旧蔵史料も散逸し、残ったのは中部地方の山中に埋もれ、

ひっそりと眠る川島浪速終焉の地を示す石碑ただひとつ。

彼の行動はどのような結末をむかえたか。その行動はただしかったのか。意味があったのか。

詳細については『川島浪速翁』に記載されておりますので、よろしかったらご覧ください。

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