ああ、8月が終わってゆく。リクルートでございます。
この夏、数年来自らの微力を尽くして手掛けた事が一つの到達点に至ろうと
しております。9月に笑顔で過ごせていることを祈るばかり。
毎年夏になると恐怖というか、そういったお話しをさせていただいておるんですが。
まあ、東洋文庫でそういったもので少し古くなると『信濃怪奇傳説集』などがございますねえ。
銅罐子と野沢温泉の話がお薦めです。
さて、わたし自身が経験したのはですねえ、まあおばあちゃんが新盆に会いに来たとか
火葬場跡の森林で土砂降りの中追っかけられた話は置いとくとして…
職業がら、古いものに触れあう機会も多いので色々見ましたねえ。
数年前のちょうど今ごろ、古い土蔵を調査中、日も落ちてきたのでそろそろ撤収しようとしたとき
明治時代の写真を確認して終わりにしようと一枚ずつ整理してると
まあ、その家に暮らした人たちの姿だったり色々ありましたが
とにかく電気も来てないので暗いんですよ。
ただの暗いっていうんじゃなくて、仄暗いっていうかなあ。
二階建ての二階は窓があるので、薄暗くなったところをライトでさぐりながらねえ。
かなり大きいんですよ、遺影なんかもあったりして少し不気味といいますか。
よしじゃあこれで終わりにしようとして
名刺サイズの写真に目をやった瞬間「あぁぁぁぁ!」。
その写真、まっすぐ切りそろえた長い髪で着物を着た女の子が写ってたんですが、
普通写真を撮るときって、前を向いて撮りますよねえ
今だったらふざけて色々ポーズも撮ると思うんですよ。
ただその写真が撮られたときって写真屋さんにわざわざいって
撮るわけだから、決して値段も安くないですよ。
当時ならなおのこと一生に一度できちっと姿勢正して正面からとりますよね。
その子、真後ろむいてたんですよ。
どうしてでしょうね。
その写真ねえ、今もあるんですよ。