モリソン書庫まわり


どうもこんにちは、リクルートでございます。

いやあ、本日は色々と尋ね人がございましたので

飯も食い損ねて、というような具合でございますが

モリソン書庫では、本日も映画『北京の55日』のテーマソングが

30巡ほどしておりますのでそろそろ聞いてる方の洗脳が完了されてゆくわけでございます。

太宰治の『トカトントン』よろしく何事も手につかぬ、そんな今日この頃。

さて、『北京の55日』は清朝末期に発生した義和団事件を描いた作品のようでございます。

モリソン書庫の一角には義和団に包囲された北京の大使館区域の防衛に尽力した柴五郎の口述になる

『北京籠城』が展示されております。

現在も再刊され、読むことができます。

この柴五郎、幼少期には会津藩士の子供として戊辰戦争を経験しており後には

エリート軍人養成のための機関である陸軍幼年学校の第一期生を経て軍人としての経歴を重ねてゆきます。

この時期の体験をまとめた『ある明治人の記録』

一読の価値あり、といった内容になっております。燃えさかる故郷を前にした描写や

武士の子供だと分からないように髷を落として丸坊主にする場面、

極貧の生活の中で、とにかく生き続けていく事を諭される描写など

忘れられた歴史の傷跡が生々しすぎるほどに眼前に…。

極貧の飢餓の中で父親から向けられる「生き抜け、生きて残れ、会津の国辱雪ぐまでは生きてあれよ、

ここはまだ戦場なるぞ」の言葉が何とも言えないです。

義和団事件は柴が一番脂ののった時期での歴史的事件だったりするわけですね。

やがて月日が流れ1945年8月15日、陸軍大将となった柴五郎は…。

読書の秋、みなさま本をよみましょう。

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