近代美術史のお話その1


みなさんこんにちは!2度目のブログ更新を担当します新人MAです!結局まだあだ名はありません。(笑)


前回、「次は美術史の話をします!」と書いたので、少々、絵画についてのお話をしようかと思います!

現在、東洋文庫ミュージアムで開催されている「東方見聞録展」ですが、みなさんはもうご覧になられましたか?

今回の展示の最後の方に数点水彩画が展示されています。それらはイギリス出身の画家が描いた水彩画なのですが、「え?イギリスの美術?」と疑問に思ったあなた!鋭いです。(笑)「イギリス美術」は美術史の中でもマイナーです。なぜマイナーなのかというと、イギリスの歴史が関係していて、それは色々と複雑です。(笑)本当は、イギリス美術、特に水彩画について、またそれらの日本画壇への受容について書きたかったのですが、長くなりそうなので、今回はまず、近代のフランス美術の日本画壇への影響について書きたいなぁ~、と思います。というのも、近代のフランス美術について、まずお話ししないと、イギリス美術の日本への受容がうまく伝わらなくなってしまいそうなので…。イギリス美術については、次回に持ち越させてください。<(_ _)>



明治以降の日本近代美術、特に洋画(水彩画・油絵)は、黒田清輝や岡田三郎助といった、フランスで絵画を習得した画家によって発展していきます。彼らがフランスで習得したのは、「外光派」と言われる、当時最先端だった、外の光を取り入れる描き方でした。

簡単に説明すると、外で絵を描くのです!日本人としては、「外で描くのは普通なのでは?」と思いがちですが、ヨーロッパでは、風景画は近代までにあまり描かれませんでした。

「じゃあ、モネやゴッホはどうなの?」と思ったあなた!またまた鋭いです!!彼らのような「印象派」の画家たちの作品は、当初サロンではあまり良い評価を受けませんでした。斬新すぎたのです。最初の頃は自分たちで展覧会を開いても、「目がよく見えないの?」と言われるなど、なかなか苦しい立場にありました…。しかし徐々に良い評価を受けるようになり、サロンにも受け入れられるようになったのです!


そんな中、日本から留学したのが、先ほど紹介した黒田清輝です。


黒田はフランスで絵画の技法を習得し、それを日本に持ち帰り、東京美術学校(現在の東京藝術大学)などで、日本画壇に広めていきました。そのため、日本では、印象派がアカデミックなものとしてとらえられていきました。

日本人が印象派の作品が好きなのは、このような要因もあると考えられています。

はい。ここまででも結構な長さになってしまいましたね…。

私が次回ブログを書くのはいつになるか分かりませんが、次こそはイギリス美術について語らせてくださいね!!

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