笑顔3割引き

皆さまこんにちは。MAおゆみです。

当館の次回展「悪人か、ヒーローか」では、評価の分かれる歴史上の人物が取り上げられます。皆さまは、どのような人物を思い浮かべるでしょうか?楽しみですね。
ところで、歴史上の人物の肖像にしても、映画にしてもアニメーションにしても、悪人はどうして「いかにも!」という悪人顔をしているのでしょうね。なんだか、わる~い表情をしていますよね…あるいは、している気がするだけでしょうか…

今回は、表情についてお話させていただきたいと思います。
現在開催中の「ハワイと南の島々」展で展示されている書物の挿絵を見ていると、穏やかな表情の南国の人々が印象に残ります。確かに、暖かい地域に住んでいる人たちは、おおらかでにこにこしているイメージがありますよね。

以前も少しお話させていただいたのですが、わたくしは大学院でロシア史を勉強しており、学部生のときにロシアでホームステイをした経験があります。そこで、表情について苦労したことがあるのです…
ホストファミリーに当時10歳の男の子がいましたが、ある日彼に、「ユミ。君は笑いすぎだよ。どうしていつも笑っているんだ。おかしいよ。」と言われてしまいました。ウフフ、ショックでした。

わたくしは、日ごろから必要以上にヘラヘラしているという自覚がありますが…
ロシアの方ってあまり笑わないのです。もちろん個人差はありますが、一般的に、笑顔は誰にでも見せるものではなく、家族や恋人、友人などの親しい人に対して向ける特別な感情表現という考え方があるようです。

もちろんロシアの方々が冷たいということを言いたいのではなく、ポンコツなわたくしに対し親切にしていただいた経験はたくさんあります。
皆さまも、ロシアを訪れる機会がありましたら、ロシアの方々の「真顔」には驚く必要はございません。また、笑顔を向けられたら、「もしや、私に好意があるのかしら。」と気にしてみてくださいね。ウフフ。
ロシアでは、笑顔3割引きで過ごしましょう。

本日は多くの皆さまにご来館いただきました。誠にありがとうございました。
来週は「ハワイと南の島々」展の会期最終週となります。東洋文庫ミュージアムへの皆さまのご来館をお待ちいたしております。

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