今夜はポーランド戦!

皆さまこんにちは。おゆみです。

連日深夜までサッカー中継を観てしまい、寝不足だという方も多いのではないでしょうか。
わたしは、他の理由で寝不足です…ウフフ。


今夜はついに、日本対ポーランド!
強い相手ですが、ぜひとも勝利して決勝トーナメントへの進出を決めてほしいですね。

ところで、この試合が行われるヴォルゴグラードという街、どのような都市かご存知ですか?
今回は、この街の歴史についてお話しようと思います。

ヴォルゴグラードは、「ヴォルガのまち」という名前のとおり、ヴォルガ川の西岸におよそ80キロにわたって続く細長い街です。
首都モスクワから向かう場合、飛行機で一時間半ほどを要します。

ヴォルゴグラードが街として成立したのは、1589年です。当時、この地はロシア帝国の南の国境地域であったため、タタールの襲撃に備えて砦が築かれました。
ピョートル大帝の時代になると通商の街として繁栄し、この頃はツァリーツィンと呼ばれていました。


ソ連時代の1925年から1961年にかけては、ツァリーツィンはスターリングラードという名称になります。
言わずと知れたソ連の指導者ヨシフ・スターリンの名前をとって、そう呼ばれました。

1961年に名称がもとに戻るのは、ニキータ・フルシチョフによるスターリン批判の高まりが原因です。

第二次世界大戦中、1942年夏のスターリングラード攻防戦は、ナチス軍の敗戦の契機となった戦いとして知られています。激戦の地となったスラーリングラードは、戦後「英雄都市」となりました。
現在、観光名所としても人気のあるママエフ・クルガンからは街を一望することができ、そこには多くの記念碑が建てられています。

大戦中にほとんど全域が焼け野原となってしまいましたが、今ではすっかり復興し、ヴォルガ川を船がゆっくりと進む様子を臨むことのできるのどかな街だそうです。

ちなみにこのような経験から、ヴォルゴグラードは戦争で被害を受けた世界の各都市と姉妹都市となっており、日本の都市では、広島市と姉妹都市となっております。


今夜の試合が楽しみですね!頑張れニッポン!
それでは、皆さまの東洋文庫ミュージアムへのお越しをお待ちいたしております。

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