光と闇

こんにちは、リューバです!
今期間限定で劉備にせよとのおっ達しにより現在開催中の展覧会が終わるまでは劉備になります…。
現在開催中の展覧会‘悪人かヒーローか’展におきましても劉備が登場します!

今回は展覧会のテーマにちなんでキエフのウラジーミル公の評価される側面と否定的な側面についてご紹介いたします。

ウラジーミル公の功績で一番有名なことは988年のルーシの洗礼です。
ウラジーミル公はビザンツ帝国から正教会を受け入れ、この年のキエフでの洗礼の後にそれまで異教世界であったスラヴ世界に徐々に正教が浸透していくことになります。
ルーシに洗礼をもたらしたということで、ウラジーミル公は正教会において聖人として祀られています。
そんなウラジーミル公ですが、年代記には異教時代のウラジーミルの野蛮な行為が記されています。
例えば現ベラルーシに位置したポロツク公国をキエフに併合する際その支配者を殺害しその娘を強制的に妻にしました。
また、父スヴャトスラフがトゥルク系遊牧民ペチェネグに殺害された後キエフを統治していた長男ヤロポルクを呼び出し殺害し、最終的にウラジーミルがキエフの統治者になりました。
そしてウラジーミル公には何人もの妻がいましたが、ビザンツ帝国からキリスト教を受ける代わりに皇帝の妹を妻に要求しています。

このようにみるとルーシ世界の正教世界の始まりを作ったウラジーミルですが、洗礼までの行為はとても聖人とはいいがたいものです。

歴史人物の光と闇の部分を対比させて考えることはとても重要なことですね。ぜひ展覧会で皆さまご存知の歴史人物たちの光と闇に触れてください!

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