こんにちは!前回に引き続きЛюба(リューバ)です。

前にブログ「オスマン帝国」で16世紀のトルコの宮廷歴史ドラマ『オスマン帝国外伝〜愛と欲望のハレム〜』について書きました。
今日は現在私が見ているドラマのシーンで印象的であったことを書きたいと思います。

それは…
強い愛が身を滅ぼしうる
ということです…。
ちょっと重たい空気になってしまいましたがお付き合いください!

ドラマを見ていて、2つの場面でこのことを感じました。
今日はそのうちの1つを紹介したいと思います。

1つ目は、ヒュレム・スルタン(スレイマン1世の寵姫)がクリミア・タタールに襲撃されオスマン帝国の宮殿に連れてこられる前、アレクサンドラであった時代の婚約者だったルカ。
ルカはアレクサンドラを忘れることができず、クリミアからイスタンブールに彼女を探しにやって来ます。
彼は絵の才能を見初められ、宮殿に呼ばれてスレイマン1世の肖像画を描くことになりました。
そこで彼は思いがけずヒュレム・スルタンとなった彼女と再会します。
ルカがもう死んだものだと思っていたヒュレムは動揺します。

かつての婚約者…クリミア・タタールにより引き裂かれた愛…
しかしヒュレム・スルタンとなり、スレイマン1世との間に既に2人の王子、1人の王女をもうけていたアレクサンドラに後戻りの道はありません。
ヒュレムはルカに金貨を渡し、イスタンブールを離れ故郷に戻るようお願いします。
しかしルカはヒュレムを忘れることができず、長々イスタンブールに居続けます。
そして最後に、ルカにとって致命的であったのが、最後に一目会いたいとヒュレムに愛の手紙を書き、侍女ニギャルに渡し、ヒュレムに渡すようお願いします。
この場面を宦官長スュンビュル・アガーに見られてしまい、宰相イブラヒム・パシャに報告されてしまいます。
イブラヒム・パシャはニギャルから手紙を取り上げ、彼女を問い詰め、ルカをとらえて拷問してヒュレムとの関係を吐き出させます。

全てを知ったイブラヒム・パシャはヒュレムとルカを会わせ、この事実はスレイマン1世に対する重大な裏切り行為であるとしてヒュレムに強力な毒をかけたマシュマロを渡し、ヒュレムかルカのどちらかが死ぬように迫ります。
泣き崩れるヒュレムにルカは、全ては自分の責任であり、ヒュレムの忠告通り早くイスタンブールを去るべきであったとして、最後は自らそれを手に取り死にます。

なんと悲しい結末でしょう…。
一緒になるはずであった2人が引き裂かれ、再開した時にもう一方はすでに手の届かぬ存在となっている…。
その事実を受け入れられることのできないもう一方がそのために最後は身を滅ぼしてしまった…。

人生には時に受け入れがたい事実に直面することがありますね。
それに愛が絡むともっと複雑で大変だなあとこの場面を観て感じました。

次にブログを書くとき、もう一つの「強い愛が身を滅ぼしうる」ということを感じた場面について書きたいと思います。
それではこの辺りで!

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