六義園のライトアップシーズンが近づいております!
この秋、六義園に行くのであれば先日六義園のTwitterでも紹介された
東洋文庫の「コンビチケット」は、お買い得です!
さて、六義園の紅葉を見る前に紅葉間近の浅間山へ慣らしにいって参りました。
少し曇りつつも久々に浅間の威容を拝し奉って参りました。ぜひとも散策に行ってみてください!
帰路、群馬は神流町で友人が急に「この辺りに崖の中に祠がある。」という事で
車を停めて探索に行って参りました。
雑草と親指大の蜘蛛があちこちに巣をはっていて小径らしき場所は入れなさそうだったのでとりあえず遠巻きに崖の方に目を凝らすと…。
なにか…ある?
朽ちたお堂が丸ごと急峻な崖の中にすっぽりと入っているではないですか。
これはいったい何なのだろう、なんで洞窟の中にお堂が入っているんだ、
何だかここにいちゃいけない気がする…。
夕暮れどきの薄暗がりにお堂から放たれる異様なオーラ…。
友人の制止を振り切り、道なき道をかき分けてお堂の前まで何とか到達すると。
お堂の脇から奥の洞窟へはいって行けそうでしたが、
お堂の中には小柄な僧侶と大黒様が待ち受けていました。
彼らと目が合ったので賽銭で勘弁してもらい、いま真新しい100円玉がお堂に置かれてい ます。
茅葺きだけでもきれいにしてやってほしいですねえ。案内板に
お堂は傷みが大きいので修復が課題だと書かれているのですが、
支援の手がさしのべられると良いんですがねえ。
足早にその場を立ち去りましたが、創建不明のこのお堂、なんか見覚えあるなあっと
思っていたらむかしお世話になった先生が発掘調査をしていました!
『岩津保洞窟遺跡の弥生時代埋葬』という発掘報告書を以前にいただいたのですが
詳細が事細かに記述されており、どうやら弥生時代と縄文時代の遺跡がお堂の下に
拡がっているようです。
弥生人の人骨が6体ほど埋葬されていたようで、どおりで洞窟のあたりで
「なんかやだな。」と思ったのが納得できました。
先生自体も発掘の時による暗くなってくると人骨と一緒でまわり真っ暗だから
すっごく怖かったって言ってましたねえ。
もう少し奥に入ると、蚕を飼育するために掘ったスペースがあったようなんですが
ちょっと。。。いけなかったですねえ。
夕暮れどきは怖いです。
おや、発掘報告書の参加メンバーの中には後に研究の世界で現在ご活躍の方々の名前が
学生としてちらほら。あ!学習院の岩淵令治さんとありますが
こんど11月18日に東洋文庫ミュージアムでご講演いただく学習院女子の先生と
同姓同名ですが、たまたまでしょうか?
お聞きするチャンスがあったら是非とも問いかけてみたく思います。
お堂は岩壺観音堂といって、子宝、安産祈願、交通安全と御利益があるようですので
ぜひともいちど詣ってみて下さい~。