妖しの館へようこそ。

こんにちは、散歩が趣味のMAはるまきです。
池袋方面はあんまり行かないのですが、先日珍しくそのあたりを散歩したので本日はそんなお話を。

さて、以前のブログでも書いたようにはるまきは江戸川乱歩(というよりは明智小五郎)の大ファン。
(以前のブログはこちら↓)
http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/mablog2/mablog2_showeach.php?tgid=1555204980
池袋に旧江戸川乱歩邸があると聞き、馳せ参じた次第です。
これまで知らずにいたなんて...不覚ッ!

旧江戸川乱歩邸は立教大学の敷地内に位置しており、大衆文化研究センターとして一般に公開されています。
(注!水・金のみの公開です。)
引っ越し魔乱歩が、晩年まで31年に渡って住み続けた邸宅です。

見どころは、母屋の応接室と土蔵を改造した書庫でしょう!
母屋の応接室には乱歩本人の肖像画が飾られ、文士達が集う様子がパネルで展示されています。
陽光差し込む、素敵な応接室です。
ロイヤルブルーが美しいソファセット、中には人が入ってたりして…。

土蔵を改造したチ書庫のチャームポイントは、外壁の鼠漆喰(白ではなく灰色で塗ったもの)。
均一な色合いを出すのは難しいのだそうで、これも乱歩のこだわりですね。
中は書庫になっていて、当時の蔵書が配置などがそっくりそのまま保存されています!
ガラス越しにちらっと中が見えます。
(土蔵と言えば、短編「人でなしの恋」が思い出されますね。)

母屋と土蔵をつなぐ建物は小さな展示室になっていて、乱歩ゆかりの品々を見ることができます。
はるまきが食いついたのは、乱歩お手製の年譜。
産まれた時から、当時の住所や通っていた学校、父親の勤め先まで事細かに書いてあります。
(よく覚えてるなあ。)

そして、よく見ると、たしかに乱歩は団子坂下に住んでいる!
1924年の記念碑的作品「D坂の殺人事件」のD坂は団子坂をモデルにしており、乱歩は団子坂下に住んでいたころの体験をもとにこれを執筆したと言われています。
いわば、明智小五郎誕生の地とも言えるでしょう。

ちなみに、旧江戸川乱歩邸から歩いて3分ほどの所には光文社ミステリー文学資料館があります。
ミステリ好きの方はこちらも是非。
ただし、こちらはビル建て替えに伴って7/31で閉館となるようです。
残念ですね…。蔵書はどこへ行くのやら……。

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