二十四節気、全部言えますか?

こんにちは、散歩が趣味のMAはるまきです。
本日、12月22日はある節目に当たっているのですが、何の日か分かりますか?
そう、北半球で一番日が短くなる「冬至」の日です!
「冬至」は二十四節気と呼ばれる暦の節目のひとつで、現在の暦では毎年12月21日もしくは22日(年によって変化)となっています。

みなさま、二十四節気、全部言えますか?
「立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒」です。
立春・春分・夏至・立秋・秋分・立冬、あたりは朝の天気予報などでも言及されることがあるので馴染みがありますね。

二十四節気の起源は、古代中国にあります。
当時使われていた暦である太陰暦や太陰太陽暦(いわゆる旧暦)では、暦と実際の季節のズレが大きく、農耕生活の目安として節気が生み出されました。
最初に生まれたのが、日時計で観測しやすい夏至・冬至でした。
そこからそれぞれの期間を春分・秋分で割り、さらにそれを立春・立夏・立秋・立冬で割る…というように期間を割っていった結果、二十四節気ができあがったと言われています。

戦国時代の『春秋左氏伝』『呂氏春秋』ではすでに立春・立夏・立秋・立冬に関する言及があり、節気の考えが一般化したのはかなり古い時代であることが分かります。
(『春秋左氏伝』は孔子編纂と伝えられる『春秋』の注釈書、『呂氏春秋』は天文・農学など当時の最新学説を集めた論集です。)
また、前漢に成立した『淮南子』には二十四節気の全てが出そろっており、この頃には名称が固定k化していたと考えられます。
(『淮南子』は淮南王・劉安が編纂させた論集で、当時の世相や宇宙観について書かれています。)

こうして中国で成立した二十四節気は、日本に伝来して独特の変化を遂げました。
特定の食べ物と結びついて、イベントのようになったものも。
冬至といえば、カボチャを食べ、柚子風呂に入り…というのは日本独特の文化のようです。
今日ではあまり知られていませんが、かつては小豆粥を食べる、という習俗もありました。
小豆の赤色には災厄を祓う効果がある、という文化は中国・朝鮮半島など東アジア共通のようです。

華やかなクリスマス商戦からは置き去りにされてしまいがちですが、東アジア文化としての二十四節気「冬至」のことも是非思い出して下さいね!
今年はひとつ、小豆粥などいかがでしょうか?

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