言語のこといろいろ

こんにちは!MAチェキです。
わたしは一年ほど前から、スペイン語の勉強を始めました。Duolingoという携帯アプリでの学習です。始めた理由は、諸事情により必要に迫られているからですが、一日たった三分程度の学習でも、この言語の面白さ&むずかしさを感じ始めています。

本日は、そんな言語にまつわる色々のお話しを致します。

学生時代、英語と中国語の勉強をしてきました。中国語は途中で挫折しました…。

スペイン語は英語と同じくアルファベットを使う言語ですが、そうはいっても別の言語。発音の違いはもちろん、動詞の活用形がすごく多かったり(一単語に対して約50個)、語順もちょっと違います。日本語-スペイン語間に比べると英語-スペイン語間は似た単語も多く、覚えやすいと感じますが、それでも多すぎる活用形をまだ覚えられません…。しかも私はまだ現在形までしか進んでいないのです…。Eat, eats, ate, eaten, eating程度で済んでいた英語が恋しいです…。

また、I like ~(私は~が好きです)を表す A mi me gusta~も、厳密に単語の意味を分解するなら「わたしに対して、~が私を好きにさせる」のようなニュアンスだそうで、それに応じて動詞も活用するので、英語の文型になれていると、主語がどれなのかすらわからなくなります。
たとえばA mi me gusta un gato. で猫が私を(猫の事を)好きにさせる→私は猫が好きです。になります。

言語が人間の感覚を作り上げるのか、感覚が言語を作り上げるのか、どちらが先かはわかりませんが、英語とスペイン語の間にも、何か感覚的な違いが存在するということなのかもしれません。

ところで、スペイン語をはじめてから、中国語を挫折した理由にも気づきました。表音文字を用いるスペイン語・英語に比べると、表意文字を用いる中国語は、「その漢字の読み方、書き方、その単語の意味」をすべて理解している必要があります。また、中国語は読み書きで単語と単語の間にスペースがない!!!!!
你在哪儿(あなたはどこにいますか?)のように、「あなた」 「どこ」 「いる(いますか)」の単語の間にスペースがない(英語だと Where are you?でスペースがありますよね)ので、どこからどこまでが一単語かを判断するのも苦手でした。

これは日本語も同じですが、ネイティブなので気にならないですね…。そういえば、日本語は中国語の漢字に加えて、ひらがな・カタカナも使う言語。イギリスの大学院に通っていたころ、「日本語は言うなれば三つのアルファベットを使っている」と聞いたイギリス人女性がとても驚いていたのを思い出しました。単語の間にスペースがないどころか、三つもアルファベットを使っているなんて、考えたらすごいことですね。気にしてもこなかったのは、小学校教育のお陰でしょうか…。

どうやらわたしは音から言語を習得していくタイプなようで、思えば英語の勉強をしている時も、音読をするのが一番好きです。音読は、正しい発音で読めば、読む&聞く&話すを同時にできるので、なかなか効率的な練習法だと思います。

文法や試験はめっぽう苦手な人間なので、スペイン語の試験を将来的に受けるか…はいまは考えないことにして、今目指しているのは、「自分の人格を変えずに、スペイン語(英語)で話せるようになること」。先ほどの言語の感覚差にも通じているかもしれませんが、言語にはその言語にあったトーンというものがあって、それに引っ張られて自分のテンションも変わってしまうことがあるように思います。その壁を越えて、自分らしく表現ができるようになれたらいいなと思っています。


さて、東洋文庫ミュージアムでは、現在「日本語の歴史展」を開催しています。

今回の展示をはじめ、MAとしていろいろな展示を見て来たチェキですが、その中で「日本語がいかに、中国語(漢文)と深くかかわっているか」、「中国(やその他外国)の書物を日本人がどう読み解こうとしていたのか・そのためにどんな工夫をしてきたか」を何度も意識することがありました。今こうして普通に使っている日本語が、多くの要素や人々の努力の中で成り立っていく様子を知るのは非常に面白いと感じます。

日本語の成立にまつわる色々な本が展示されている日本語の歴史展。ぜひお早めに足を運んでみて下さいね。
※このブログに書いているスペイン語・中国語についての内容は全て初級者の意見なので、学習の参考にはしないでくださいね!!!

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