左手には、シーボルトゆかりの植物が植えられた“シーボルト・ガルテン(庭園) ”が拡がります。
展示の名残を感じながら“知恵の小径”を辿って行くと、ひっそりと佇むオリエント・カフェが現れます。
このカラマツを使った木材は、東洋文庫ミュージアム内の「エンカウンタビジョン」、「回顧の路」のサインボードにも使われています。
店内に足を踏み入れると、樹齢100年を超えるカラマツを使った一枚板のバーカウンターとテーブルが、お客様をお迎えします。このカラマツは岩手県にある小岩井農場に植えられていたもので、直径約68cm、樹高約35m。まさに小岩井農場の主ともいえる、巨木でした。
オリエント・カフェの設計およびデザインを手がけたのは、建築家でモトラデザインスタジオ代表の元良信彦氏。加工と仕上げは小岩井農場内の工房で行い、塗装は漆風のつややかな色合いに仕上げました。ナチュラルなあたたかさを感じながら、ゆったりとくつろぎの時間をお過ごしください。
夜になると、また異なる表情を見 せるオリエント・カフェ。“知恵の小径”に並ぶ格言や“シーボルト・ガルテン(庭園)”の一本桜がライトアップされ、幻想的に浮かび上がります。
「知」に遊び「食」に安らぐ。この場所だけの、特別な時間。