MODERN ASIAN STUDIES REVIEW Vol.5 新たなアジア研究に向けて5号
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アジア資料学研究シリーズ3 講演内容西洋書籍の歴史―印刷・出版と読書―樺山 紘一(東京大学名誉教授・印刷博物館館長) 西洋書籍の歴史について,アイルランドのチェスター・ビーティー図書館の沿革と古典籍の所蔵を具体例として,中世装飾挿画本から印刷本への変革を見る。また,ヨーロッパの印刷と出版における歴史的な変遷から本の歴史をとらえ,読書社会史という見方からモノとしての書物を考える。1.チェスター・ビーティー図書館(アイルランド)から 1)その沿革,1875~2001 2)ビーティー・パピリをめぐって 3)中世装飾挿画本から印刷本へ 4)イスラム・中国関連コレクション 5)コレクション展示をもつ図書館2.ヨーロッパ印刷・出版史への関心 1)知性史:学術・思想史研究の方向性 2)印刷と出版:産業から社会へ 3)『本の歴史』の着想3.読書社会史という見方 1)モノとしての書物 2)さまざまな読まれ方の社会的文脈 3)図書館からのメッセージ使用資料: 『聖書』1686年ニュルンベルグ刊(図1) 『コーラン』ヒジュラ暦773年(1371/72)(図2) 『ヴェラム装アラビア語文書』ヒジュラ暦968年(1561)図1 『聖書』1686年ニュルンベルク刊 ((公財)東洋文庫所蔵)図2 『コーラン』ヒジュラ暦773年(1371/72) ((公財)東洋文庫所蔵)031

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