MODERN ASIAN STUDIES REVIEW Vol.5 新たなアジア研究に向けて5号
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アジア資料学研究シリーズ東洋文庫とモリソン・コレクション濱下 武志(東洋文庫研究部長) モリソン一家とモリソン・コレクションについて概要と時代背景を知ることで,同コレクションの資料的価値と利用方法,その歴史的意義について考える。具体的に石炭をとりあげ,東洋文庫における資料研究課題を提起する。1. モリソンとその時代:略年譜,義和団の乱略年表,地図(義和団の乱時期,北京外交官区(東交明巷)とモリソン自宅・防衛線の縮小)2.モリソン・コレクション 1)モリソン・コレクションの構成と内容 2)Asiatic Library 3)規模 4)内容 5)地域 6)言語 7)構成:書籍①110種以上の定期刊行物②東方見聞録,辞書類,日露戦争関係,西洋宣教師による中国観察,動植物,地理・考古・資源③6000冊パンフレット④中国とモリソン文庫:翁文灝,中央研究院近代史研究所資料館(台湾)⑤マニュスクリプト,マカートニー使節記録3.東洋文庫の設立とモリソン文庫の拡大 1)洋書・日本関連,漢籍,ぺリオ・スタイン文書複製,キリスト教関係資料 2)研究地域の増加:満蒙・中央アジア・ペルシャ・西アジア・インド・南洋4.その後の時期とモリソン家 1)Ian Morrison 2)Alastair MorrisonとHedda Morrison夫妻  ・東洋文庫「モリソン2世コレクション」  ・ハーバード・エンチン「ヘッダ・モリソン写真コレクション」 3)Colin Morrison5.東洋文庫資料研究の課題:アジア諸言語資料収集 1)モリソン・コレクションとアジア資料研究図書館 2)モリソン・コレクションを通した書誌研究・書籍研究 3)各種西洋資料書籍群の原典保存・修復037

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