MODERN ASIAN STUDIES REVIEW Vol.5 新たなアジア研究に向けて5号
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   漢字の草体化・省画化・増画化→各言語特有文字2.書誌   絹本・木簡・竹簡 巻子本,紙本・墨書   書誌学的常識と科学的分析:黄麻紙,麻紙,楮紙3.現史料   東洋文庫書庫見学使用資料: 『梵語千字文』キリシタン文献I―キリシタン版の印刷技法―白井 純(信州大学准教授) キリシタン版と金属活字印刷について基本的知識を理解し,『ひですの経』と『こんてむつすむんぢ』を例に,キリシタン版国字本活字印影データベースから新たに判明した量産型金属活字ではない資料と,日本語の規範に反する特徴をみていく。1.はじめに:キリシタン版 ・16世紀末~17世紀初(約20年間)に日本で出版されたキリスト教イエズス会の出版物 ・キリシタン関係の文献:活字,印刷,版式,言語 ・西洋のプレス式印刷技法:ローマ字・日本語文字(漢字・仮名)のパンチ式金属活字を使用 ・日本語史研究における重要性:異言語の接触2.本日の話題(問題点) ・キリシタン版国字本活字印影データベース:キリシタン版の版式を知る唯一の方法 ・量産型金属活字:父型(Punch)と母型(Matrix) ・『ひですの経』の活字印影と原田版『こんてむつすむんぢ』の版式3.金属活字印刷とキリシタン版 1)金属活字印刷の歴史:アジアの活字印刷,キリシタン版の印刷機,日本の活字印刷 2)インクナブラ(活字揺籃期)の時代 3)金属活字印刷の技法と課題 ・パンチ式金属活字の製法とプレス式印刷機の利用 ・文字の使用と日本語活字への対応 4)キリシタン版国字本の発展:活字の種類による3期分類  ①極初期片仮名本:稚拙な試用版  ②前期国字本:イエズス会版,ヨーロッパ製,変体仮名の固定化→仮名文の可読性  ③後期活字本:連綿活字の利用,常用的漢字と金属活字044MODERN ASIAN STUDIES REVIEW Vol.5

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