MODERN ASIAN STUDIES REVIEW Vol.9
67/73

Inter-Asia Research Networksおわりに 本論集は以上のように,モリソンパンフレットを実地に資料として使うさい,手引きの一つになることをめざした。それでも,まだコレクションの九牛の一毛をとりあげたにすぎない。またモリソン自身にも,医学や紀行など,十分に明らかになっていない側面がある。そことの関連づけも,手つかず同然だといってよ い。 モリソンパンフレットのもつ零細性と全体性,系統性と非系統性をいかに辨別して研究を進めてゆくのか。そのために必要な方法とは何か。まだまだわからないことは少なくない。今後もそうした課題の解決に向け,模索を続けていきたいと思う。図像5 黄浦江浚渫:技師ヨハン・デ・レイケの改修案図像6 1905年末の上海大暴動063

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です