研究部長から

東洋文庫の研究事業

研究部長 濱下武志

 東洋文庫は、アジア諸地域の歴史と文化の発展に関する基礎資料を80年余にわたって組織的かつ継続的に収集してきました。研究事業の主たる目的は、これらの資料を収集・整理して、内外の研究者の利用に供するとともに、これらの資料にもとづく広汎なアジア研究を推進して、世界のアジア研究の進展に大きく貢献することに置かれています。

 東洋文庫は、この事業をさらに効果的に推進するために、(1)アジア研究の組織的な編成と若手研究員の積極的な採用、(2)現代アジアの重要課題に関する総合的研究への取り組み、(3)欧文の成果発信を拡充することによる国際的な活動の強化、(4)資料・研究情報の公開と共同利用を促進するための、研究部と図書部を一丸とした電子情報システムの構築、に重点をおいた活動を行ってきました。研究分野は、<超域アジア研究>と<アジア諸地域に関する歴史・文化研究>、<資料研究>から構成され、各分野はそれぞれ、一次資料にもとづく現代アジアの学際的な実証研究、各ディシプリンを生かした歴史・文化的な基礎研究、東洋文庫をはじめとするアジア諸地域の現地研究機関の資料群の探索と研究を主要な課題としています。さらに、2012年度からは、「総合アジア圏域研究班」を設け、各研究分野を横断し、有機的な研究を行うための体制を整え、研究活動の一層の充実をはかっています。

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